春の訪れを感じる食材 フキノトウの魅力

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雪が解け始めた頃にひょっこりと地面から顔出すフキノトウは、古くから愛される春を告げる食材です。

他の食材にはない香りと味わいを持っているので、毎年、春が来るのを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。

それでは、フキノトウの魅力や、ちょっとした豆知識を見ていきましょう。

フキノトウってどういう意味?

フキノトウは、キク科に分類されている多年草である「フキ」の花のことです。

フキとフキノトウはかなり見た目が異なるので、まったく別の植物だと勘違いしている人もいるかもしれません。

どうしてフキノトウという名前なのかというと、花が咲いたことを「トウが立つ」と言うのだそうです。

この「トウ」の部分を使って、フキの花のことをフキノトウと呼ぶと言われています。

ちなみに漢字は「蕗の薹」です。

拡大してみないと、どういう漢字なのかわからないくらい複雑です。

フキノトウとフキの見た目が違うのはどうして?

花を想像するときに、葉っぱの部分を一緒にイメージできるものが多いはずです。

チューリップなどは、花と葉っぱが同時に思い浮かぶのではないでしょうか。

しかし、フキとフキノトウは別のものに感じてしまいます。

それはどうしてなのかというと、花であるフキノトウが咲き終わってから、地面から葉の部分が伸びてくるからです。

同時に見ているわけではないので、別の植物だと思っている人が多いのでしょう。

フキノトウの旬の時期

フキノトウは雪解けが始まった頃に、ひょっこりと顔を出します。

ただし、雪解けが始まる時期は地方によって差が大きいので、全国的にみると旬の時期は長めです。

天然で育ったフキノトウの旬は1月から4月半ば頃までです。

しかし、ハウスで栽培されたものに関しては、12月から2月頃が旬とされています。

フキノトウの栄養価

フキノトウは、カリウムが豊富に含まれています。

カリウムは、ナトリウムを体から排出するために必要なミネラルで、高血圧の人に嬉しい成分です。

また、肝機能を高めて新陳代謝を良くするアルカロイドと、発がん性物質を抑制してくれるケンフェールという成分も含まれています。

この2つは苦み成分に含まれているものです。昔から「良薬口に苦し」と言われるのは、あながち間違ってはいないのでしょう。

そして、香り成分の中にフキノリドという、いかにもフキに含まれていそうな成分があります。

これは、胃腸の働きを改善してくれるので、食べ過ぎたときや胃がもたれていると感じたときにフキを食べるとよいでしょう。

美味しいフキノトウの見分け方

多くの食材に同じことが言えますが、フキノトウは新鮮な方が美味しいとされています。

鮮度が落ちてくると、フキノトウのエグみが増してしまうので、できるだけ新鮮なフキノトウを購入して、早めに食べるようにしましょう。

新鮮かどうかを見分けるコツは、根本を見るのが一番です。

根本が黒ずんでいるものは、収穫してから時間が経っている証拠です。

できるだけ黒ずんでいないものを選んでください。

また、つぼみが開いていない方が美味しいとされています。

フキノトウは成長するにつれて苦みが強くなるので、つぼみが開いていなくて小ぶりのものがおすすめです。

フキノトウを美味しく食べるにはアク抜きがポイント

芽吹いたばかりの頃のフキノトウは黄色をしていて、あまり苦みはありません。

しかし、成長すると緑に色づいてきて、苦みやアクが強くなってきます。

したがって、美味しく食べるためにはアク抜きがかかせません。

上手にアク抜きをするポイントを見ていきましょう。

フキノトウのアク抜きは、多めの沸騰したお湯で3分ほど茹でます。

お湯には少量の塩を加えておくと、色合いが綺麗に仕上がります。

茹で終わったらすぐに冷水にさらしましょう。

たった、これだけの手間で美味しく食べられるようになるので、是非、実践してみてください。

フキノトウには面白い方言がある

フキノトウは地方によって、様々な呼び方があります。

表にまとめておきますので、ちょっとした豆知識として覚えておくと、会話のタネになるでしょう。

青森県の津軽弁 ばっけ
秋田県の秋田弁 ばっけ・ばんけ・ばっきゃ
山形県の庄内弁 ばんけ
アイヌ語 マカヨ

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