「肌断食をしたらニキビが治るってきいたけどひどくなった!」
「肌断食をしたら肌の状態が前より悪くなった!」
肌断食は「スキンケアをやめる」という美容法ですが、肌断食がニキビ対策になるという意見もあります。
しかし、実際にやってみたらニキビが治るどころか「ニキビがひどくなった!」という口コミも!
なぜ肌断食をするとニキビがひどくなるのか、ニキビ肌の人は肌断食ができないのかについて、徹底解説します。
そもそも肌断食とは?
肌断食とは、通常行っているスキンケアを一切やめてしまう美容法のことです。
化粧品によって壊れた肌のバリア機能を回復させ、肌が本来持つバリア機能や保湿力を引き出すための方法として宇津木龍一医師が著書で発表し、その美容法が話題となりました。
いつも行っているスキンケアは肌を過剰に守ってしまうもので、肌がもともと持っていた保湿の機能をどんどん低下させてしまう原因になってしまいます。
スキンケアを一切やめてしまうことで、肌本来の機能が回復して自然な美肌へと導いてくれるもの、それが肌断食という美容法なのです。
肌断食をしたらニキビがひどくなった!その原因はなに?
肌断食は先にも紹介したように「スキンケアをしない」という美容法ですが、肌断食によってニキビ肌が改善したという人もいれば、逆にニキビがとてもひどくなったという人もいます。
肌断食が向いているニキビ肌の人とはどんな人か、また逆に肌断食をしない方がいいニキビ肌の人とはどのような人か、確認してみましょう。
肌断食でニキビが治るケース
肌断食をすることで肌のターンオーバーが回復するので、毛穴のつまりが解消されるということも多いです。
そのため、ニキビがもともとない人、またはニキビがそれほどひどくない人であれば、肌断食によって毛穴がきれいになり、美肌になっていく可能性があります。
また、ニキビ肌の治療がある程度終わっていて、それでもなかなかニキビが治らないという人にもおすすめです。
肌断食でニキビがひどくなるケース
「肌断食をしたらどんどんニキビがひどくなった!」
そのような声もよく聞かれます。
肌断食は、そもそも肌質をニキビ肌からノーマル肌に変えたり、ニキビそのものを改善する手段ではありません。
もともとあなたの肌が持っている肌質に戻るだけのことで、その過程でニキビが消えることもあれば消えないこともあります。
特にニキビの状態がかなり悪い状態の人は、毛穴にたまったアクネ菌を殺菌するなど専用のニキビ治療が必要な場合があります。
まずはそれらの治療を行ってある程度ニキビを改善させる必要があります。
その前に肌断食をしてしまうと、もともと皮脂やアクネ菌などで詰まっている毛穴がさらに悪化してニキビが治るどころかどんどんひどくなる可能性があるのです。
肌断食はニキビをある程度治療してから行うようにしましょう。
思春期ニキビには肌断食をおすすめしない
肌断食は思春期ニキビにも効果があると考えている人もいるかもしれません。
しかし、思春期ニキビはアクネ菌の殺菌などの専用治療が必要なひどいニキビが多いため、肌断食をしてニキビ対策にするという方法はおすすめできません。
先にも紹介したように、ある程度ニキビ治療がすすんで肌がきれいになってきたら、肌断食をしてみるのもいいかもしれませんね。
ニキビ肌の人でも肌断食を成功させる3つのコツ
ニキビ肌の人は、肌断食をしない方がいい状態の時もあります。
しかし、上手に行うことでニキビをなくすということも可能なんです!
ニキビ肌の人が上手に肌断食をするコツを3つ紹介していきます。
まずは週末だけ肌断食や夜だけ肌断食などで試してみる
ニキビ肌の人は、肌断食でさらにニキビが悪化することもあります。
そのため、まずは毎日ではなく週末だけ、夜だけなど限定して肌断食をしてみましょう。
限定した期間だけ肌断食をすることで肌の状態をみながら続けることができ、精神的なストレスも軽減しさせることができます。
洗顔はしっかりと行う
肌断食はスキンケアをしない代わりに、洗顔をすることがとても大切です。
ただし、どのような洗顔料でもいいわけではなく、純石けんや肌への負担が少ない洗顔料を使用するようにしましょう。
当サイトでは、肌断食研究所の「美塩(うつくしお)」をおすすめします!
肌断食におすすめ「美塩(うつくしお)」洗顔料
肌断食をしている人のために開発された「美塩(うつくしお)」洗顔料は、敏感肌の人でも使用できるとても肌に優しい洗顔料です。
特にニキビ肌の人におすすめなポイントが「美肌ソルト」が洗浄成分に配合されていること。
美肌ソルトが配合されていることにより、塩の浸透圧によって毛穴の汚れを自然に取り除くことができます。
ソルトといっても角丸状になっているので肌への負担がなく、敏感肌の人でも安心して使用できます。
また、美容ソルト以外にもブラセンタやコラーゲン、トレハロースなど美容成分も配合されているので、肌の保湿を守りながら洗浄することができるのです。
ニキビがひどくなったらすぐに中断する
肌断食をしていると一時期肌の状態が悪くなることはよくあることです。
肌荒れがおきても、肌の「好転反応」とみて、しばらく様子を見る人も多いのですが、ニキビがある場合は毛穴に菌が増殖してひどい状態になることもあります。
そのような場合は好転反応だからと放置しないで、肌断食を中断してまずはニキビケアをしましょう。
肌断食の方法を確認しておこう
ニキビ肌の人の肌断食の注意点について確認してきましたが、ここで改めて肌断食の基本的なステップについて確認しておきましょう。
肌断食基本のステップ1:洗顔
肌断食を成功されるには、洗顔の方法を間違えないようにする必要があります。
肌断食のステップの中でも重要なポイントでもある洗顔方法を振り返ってみましょう。
ぬるま湯ではなく、ぬるま水で
朝晩の洗顔は、35度以下のぬるま湯に近い「ぬるま水」で行います。
基本の洗顔はすべて、この温度で行います。
酸化した皮脂でできた過酸化脂質は、皮膚を傷つけるため洗い流す必要があるためです。
水溶性のため石鹸で落とす必要はありません。
両手を合わせてすくった水の中に顔を入れて、手のひらが顔に触れた状態で軽く押しつけては離す、を繰り返します。
手と顔にはさまれたわずかな水によるわずかな振動で汚れを洗い流すのです。
ただし、ニキビや毛穴汚れが気になる人は、朝も石けんや先に紹介した「美塩(うつくしお)」洗顔料で毛穴汚れを洗い流すようにしましょう。
顔の拭き方にも注意
洗顔後はできるだけ早いうちに、清潔なタオルをそっと肌にあてて、水分を吸収させるように拭き取ります。
肌に水分が残る状態が続くと、角質層にため込まれている水分が徐々に蒸発すると、肌のキメが粗くなってしまいます。
新品のタオルは水分をほどよく吸い取らず、古いタオルはかたくなりすぎて、肌を傷つけることもあります。
1~2回洗ったタオルを使用するようにしてください。
肌断食基本のステップ2:日中のスキンケア
日中は基本的に、洗顔後の肌状態のままでいて問題ありません。
けれども女性であれば、ファンデーションやメイクをしなければならない機会もあるでしょう。
また、肌に何もつけない状態でいることから、乾燥が気になることもあるかも知れません。
そんなときにどのようなケアを行えばいいかをご紹介します。
メイクが必要な場合
ファンデーションはミネラルファンデーションを選び、少量のワセリンで整えた肌に載せます。
ポイントメイクはぬるま水で洗い流せるものを選ぶようにしましょう。
「肌断食が必要な肌には、メイクをしてはいけない」わけではなく、メイクで使用する化粧品や、それを落とす際にどうするかが重要なのです。
乾燥が気になる箇所がある場合
肌は本来、しっとりとした質感を持っていません。
多少のかさつきが感じられる肌が本来の肌であることを念頭においてください。
粉をふくくらいの乾燥やかゆみ、チクチクした感触を感じる場合に、初めて「ワセリンを、ごく少量」使用します。
ワセリンを使用する目的は保湿ではなく、あくまで「弱った肌をプロテクトする」ことです。
肌断食基本のステップ3:夜の洗顔(メイク落とし)の方法
メイクをした場合の洗顔方法は、純石鹸での洗顔とポイントメイクのクレンジングを行います。
最低限のケアで、肌を自然な状態に戻します。
純石鹸洗顔でのクレンジング
肌の上のファンデーションを取り去るには、純石鹸洗顔をします。
純石鹸洗顔は泡づくりが大切で、道具を使ってつくります。
スポンジを使った泡づくりが簡単ですが、スポンジに雑菌が繁殖しやすいため、使用前後によく洗うこと、使用後によく乾かす必要があります。
額や頬など広い部分は手で泡を押し、そして力をゆるめる方法で十分汚れを浮かせることができます。
目周り・小鼻・あご先など細かい部分は、泡を指先にとり、うぶ毛の先端をなでるように泡をそっとのばして洗う「うぶ毛洗い」を行います。
すすぎは水洗顔と同じ方法で、10回程度で行います。
さらに夜の洗顔の場合は、美塩(うつくしお)洗顔料を使用して最後に仕上げ洗いをすると、毛穴の汚れまできれいにとれるのでニキビ肌の人にはおすすめですよ♪
この方法でファンデーションを完全に落としきることができるのか、心配になるかも知れません。
残った汚れは角質の新陳代謝によって3~4日で自然に肌からはがれ落ちますので大丈夫です。
ただし、ファンデーションはミネラルファンデーションなど落ちやすいものを使用しておかないと、汚れが落ちきれずにたまってしまうので注意が必要です。
ポイントメイクのクレンジング
肌に残ったポイントメイクは、また別の方法で洗うようにしましょう。
ポイントメイク別に落とし方を紹介します。
◆アイシャドウ・アイライン・アイブロウの場合
水道水で湿らせた綿棒をまぶたや眉の上を転がして取り去ります。
それだけでは落ちない場合は、純石鹸を綿棒につけ、同じように転がします。
◆マスカラの場合
あらかじめ、お湯で落とせるタイプのものを使用するようにします。
落ちない場合は水道水で湿らせた2本の綿棒でまつ毛をはさみ、やさしく取ります。
◆口紅・グロスの場合
ティッシュペーパーを唇に2~3度はさむと、その時点でほとんど取り去ることができます。
唇の皮膚はほかの箇所に比べてターンオーバーが速く進みます。
皮膚からはがれ落ちるタイミングも速いため、むやみにこすったりしないよう特に気をつけてください。
肌断食中の肌トラブルへの対処法
肌断食中には色々な肌トラブルが起きることが多いです。
もしトラブルが起こった場合にはどのような対処法が必要なのか、順番に確認していきましょう。
乾燥・かさつきがみられるときの対策
角質層は28日周期で、新しい層が生まれては旧い層がはがれていくというサイクルを持っています。
これをターンオーバーと呼び、正しい周期を保つ肌にはトラブルがないと言っても過言ではありません。
肌断食を始めて、乾燥・かさつきが見られるようになったときにはまず、ターンオーバーの乱れを疑いましょう。
乾燥・かさつきを感じたときの対策は、「ごく微量、最小限の」ワセリンを気になる箇所につけること。
あくまでも、肌断食によって肌本来の力が引き出されるのを待つことが大切です。
新たなニキビ・吹き出物が現れたときの対策
角質の水分保持力が一時的におとろえ、皮脂が過剰に分泌されるためにニキビ・吹き出物が起こることがあります。
角質のターンオーバーの正常化と共に自然におさまることがほとんどです。
できてしまったニキビ・吹き出物には極力触れないようにし、ぬるま水洗顔を徹底しましょう。
炎症を伴うニキビ・吹き出物に発展した場合には、消毒液をしみ込ませた綿棒で、朝晩軽く消毒しましょう。
綿棒で刺激を与えすぎないように気をつけてください。
赤ら顔・ビニール肌になったときの対策
肌断食を進めていく中で、かゆみやかさぶたを伴う肌の赤みが気になり始めたら「脂漏性皮膚炎」の可能性があります。
また、一見ツヤのある肌に見えても、実は角質のバリア機能が失われた状態のビニール肌に陥るケースは「酒さ性皮膚炎」に陥っているかも知れません。
これらの症状を感じたら肌断食は一旦中断し、皮膚科医に相談してください。
素人判断が症状を悪化させることもあります。
肌状態がひどくなったら、肌断食を止める勇気を持つ
肌断食には終わりがありません。
肌断食によって納得できる肌状態になれば、同じメソッドをずっと続けてもちろんいいでしょう。
その一方で、当初好転反応だと思っていた肌状態が1~2ヶ月過ぎても好転しない、またはよりひどくなった場合には肌断食を止める勇気を持ちましょう。
「せっかくここまで取り組んだから」「この肌状態を乗り越えさえすれば…」と思う気持ちになるかも知れません。
けれども、皮膚科医の診断をあおぐなどの対応策が、ニキビのない素肌への近道になることもあります。
無理をしないことも大切です。
生活習慣を見直す!
肌断食を行って期待通りの肌を手に入れようとすることも大切ですが、生活習慣の見直しはおざなりになりがちです。
肌断食の前に、生活習慣を見直すことでニキビ肌を改善することもできます。
また、肌断食によって最善の結果を得るためのステップにもなります。
ストレスが一番の美肌の敵
日常生活で感じるストレスは、ニキビに限らず一番の美肌の敵といっても過言ではありません。
日々のストレスをどう緩和するかも、大切なニキビ対策になります。
肌はわたしたちが考えている以上にセンシティブです。
心理的ストレスが肌に直撃し、フリーラジカルという物質を発生させることで肌トラブルを起こします。
これまでの説明とはまた違った原因で、ニキビが発生する可能性があるのです。
規則正しい生活で、正しい肌断食を
深く安らかな睡眠を十分にとることや、栄養バランスが取れた食生活も、ニキビ肌を改善するカギです。
睡眠時間はできるだけ6時間以上取るようにし、かつ肌再生のゴールデンタイムと呼ばれる22~2時の時間帯には熟睡するように生活改善しましょう。
食事は、たんぱく質や食物繊維を多く摂るようにし、砂糖を多く含むスイーツはできるだけ避けるように心がけましょう。
肌断食の前にこれらを見直すことで改善できるニキビがあるかも知れません。
まとめ
肌断食はとてもシンプルなメソッドです。
そのため、肌断食で最善の結果を得るためには、これまでのスキンケアのみならず生活全般の見直しが必要です。
また、肌本来の力を引き出すために徹底した「引き算のスキンケア」を行います。
その彼方で素の状態に戻った肌に、何を足し算するか、あるいは引き続き肌断食を続けるかはあなた次第です。
まずはあなたの肌断食の見直しを図って、ニュートラルな肌状態に戻してみませんか?