INVOYカード払いは銀行振込しか受け付けていない取引先に対してもクレジットカードで支払いができるサービスです。支払い期日までに現金を用意できない状況でも支払いを完了できるため資金繰りの改善に役立ちます。
本記事ではサービスの仕組みやメリットだけでなく、手数料や導入事例を解説します。また、現実的な資金管理の選択肢としてどのように活用できるのかを解説しますので、経営に悩む個人事業主の方はぜひ確認してみてください。
INVOYのクレジットカード払いとは
INVOYのクレジットカード払いは、個人事業主の経営をサポートしてくれるサービスですが、具体的にはどのような内容なのでしょうか。ここでは、INVOYの基本情報と併せて解説します。
INVOYは請求書の管理と決済を一つにまとめられるクラウドサービス
そもそもINVOYは、クラウド上で請求書の発行と受領の両方を管理できるビジネス向け請求書管理サービスです。事業者が抱えやすい煩雑な請求処理を効率化することを目的としています。
クラウド上で請求書データをまとめて管理できるため、紙やメールに散らばった情報を探し回る必要がなくなり、月次の支払い管理や経理作業を大幅に削減可能です。さらに、INVOYには請求書の支払いをクレジットカードで実行できるサービスを提供しています。
請求書の支払いをクレジットカードで実行できる仕組み
INVOYカード払いは、クレジットカード決済非対応の取引先に対してもカード支払いができるという点が大きな特徴です。請求書をINVOYにアップロードするとINVOYがカード決済を代行し、取引先へ銀行振込を行う仕組みになっています。
このため、ユーザーは銀行振込に必要な資金を即時に用意する必要がなくなり、支払いをクレジットカードの引き落とし日まで実質的に先延ばしできます。カードの支払日を最大で約60日後まで伸ばせるため資金繰りの改善に役立つでしょう。
支払先は振込で受け取れるため取引先側の導入は不要
INVOYのカード払い機能は、取引先に導入や登録を求めない点が実務上の大きな利点です。取引先は、従来通り銀行振込で入金されるため、決済方法を変更する必要がないです。
新しい決済ツールの導入を断られるリスクがなく、社外に余計な説明をする必要もないため、現場レベルで導入がしやすい。この仕組みによりフリーランスや中小事業者でも取引慣行を崩すことなく、資金繰りを安定させながら事業成長に必要な支払いをコントロールできます。
INVOYカード払いが個人事業主に利用されている3つの理由
フリーランスや個人事業主にINVOYカード払いは利用されていますが、その原因はどこにあるのでしょうか。よくあげられる3つの理由を解説します。
支払いサイトを最大60日まで実質的に延長できる
フリーランスや個人事業主は、取引先からの入金が月末締め翌月末払いなど遅れることが多く、手元資金が一時的に不足しやすいです。
INVOYのクレジットカード支払いを利用すると、請求書の支払いをカード決済に置き換えられるため、実質的に支払い期日を後ろにずらすことが可能になります。カードの引き落としは通常翌月以降になるため、最大で約60日間支払いを繰り延べでき、キャッシュフローの調整に役立ちます。
入金待ちでも経費や仕入れを先に支払える
事業を継続するためには、入金を待っている期間でも外注費や仕入れ、広告費などの支払いを先に行う必要があります。しかし、資金が不足している状況では、必要な投資が遅れて機会損失が発生する可能性があるでしょう。
INVOYのカード払いを活用すれば、銀行口座に十分な残高がなくても支払いを進められます。これにより、資金繰りに追われる状況でも営業活動の継続や成長投資を止める必要がなくなります。
銀行融資が難しくても資金繰りの改善が可能
フリーランスや開業間もない事業者は、金融機関からの融資審査に通りにくいことが多く、資金繰りの選択肢が限られています。INVOYのクレジットカード支払いは融資ではないため、審査書類の提出や面談などの手続きは不要で、最短即日から利用可能です。
必要なときに必要な分だけ利用できるため、短期的な資金不足の解消手段として現実的な選択肢になります。借入金のように返済スケジュールに縛られることもなく、柔軟に支払いをコントロールできます。
INVOYカード払いの具体的な活用シーン
INVOYカード払いが具体的に役立つシーンをいくつか紹介します。自分の業務に活用されるシーンがないか確認してみてください。
外注費や業務委託費の支払いに活用できる
フリーランスや個人事業主は、デザインやライティング、プログラミングなどの作業を外部パートナーに委託する機会が多いです。しかし、外注先の支払いが振込のみの取引に限定しているケースもあり、手元資金が不足していると支払いが難しくなることがあります。
このような場面でも、INVOYのカード払い機能を使えば、振込先がカード決済に対応していなくても支払いを実行できます。支払先には銀行振込で入金されるため、決済方法に関する調整が不要で業務を止めることなく外注費を支払うことができます。
広告費やクラウドツールなど事業運営に必要な費用に対応
事業の成長に欠かせない広告出稿やクラウドサービスの利用料も、資金繰りが厳しい局面では支払いに悩まされるでしょう。特に広告運用はタイミングを逃すと見込み客の獲得機会を逃しやすく、事業成長を阻害されてしまいます。
INVOYを活用すれば広告代理店への請求書支払いもカード決済に変えることができ、口座残高に余裕が無いときでも広告運用を継続できます。また、クラウドサービスの支払いは月ごとに一定なことが多いですが、INVOYを使うことで支払いを計画的に分散できます。
社会保険料や家賃など固定費の支払いにも応用できる
事業運営には社会保険料や事務所、店舗の家賃など固定費の支払いが避けられません。これらの支払いは金額が大きく資金が圧迫されやすい費用です。
INVOYのカード払いを使えば社会保険料や家賃の支払いなど、請求書形式で発生する固定費に対応できます。ただし、全ての固定費に使えるわけではないため、支払い内容によっては事前に確認が必要です。対応可否を把握しながら活用することで資金の流れを整え資金繰りを安定させることが可能です。
INVOYカード払いの利用の流れと支払方法を解説
INVOYカード払いの具体的な利用の流れと、支払い方法について解説します。INVOYカード払いに興味がある方は、ぜひ確認してみてください。
請求書をアップロードして支払準備を行う
INVOYカード払いを利用する際は、支払い対象となる請求書をINVOYにアップロードしましょう。請求書のアップロードはPDFや画像データに対応しており、メール添付で受け取った請求書も簡単に取り込むことができます。
アップロード後は支払先の銀行口座情報と請求内容が自動で読み取られるため、必要に応じて修正を加えるだけで支払準備が整います。請求書ごとに支払期日を設定できるため、支払い管理とキャッシュフロー管理の両方を効率化できます。
クレジットカードを登録して支払い方法を選択する
請求書の登録が完了したら、支払いに使用するクレジットカードを選択します。あらかじめカードを登録しておくことで、以降の支払い手続きが迅速になります。
INVOYはVisaやMastercardなど主要ブランドに対応しているため、多くの事業者が手持ちのカードをそのまま利用可能です。支払い実行時には即時決済ではなく、カード会社の引き落としタイミングに合わせて資金が動くため、実質的に支払いを先延ばしする効果が得られます。
支払先は銀行振込で受け取り可能なため相手の導入は不要
INVOYカード払いはユーザー自身がカードを利用して決済を行いますが、支払先は通常通り銀行振込で入金を受け取ります。このため支払先がINVOYのアカウントを作成したり、新しい決済方法を導入したりする必要はありません。
取引先には従来通りのフローで入金されるため、支払い手段を変更することによるトラブルが発生しません。導入コストをかけずにすぐ運用に取り入れられる点が実務上大きなメリットです。
INVOYカード払いの手数料
INVOYカード払いの手数料はシンプルな体系で、事前にコストを見通しやすい点が特徴です。基本の手数料率は支払金額の3%で、決済ごとに発生します。ただし、利用料金が1万円未満の場合は手数料が一律300円となるため、少額の支払いでもコストが大きくなりすぎる心配がありません。
さらに、INVOYカード払いは初期費用や月額料金が一切かからないため、導入コストを心配する必要はありません。使いたい時だけ決済手数料を支払う従量課金型の仕組みで、資金繰り改善を目的としてスポット利用する法人にも適しています。固定費が発生しないため、経費管理もしやすくキャッシュフローの最適化を妨げない点が多くの企業に支持されています。
INVOYカード払いが資金繰り改善に役立つ3つの理由
INVOYカード払いが具体的にどのように資金繰り改善につながるか、3つの視点から確認していきましょう。
支払い期日を延ばして資金繰りに余裕を生む
INVOYカード払いは請求書の振込をクレジットカードで支払えるサービスです。取引先が銀行振込のみ対応している場合でもカードで支払いができるため、支払い期日を遅らせる効果が期待できます。
カード会社の締め日と支払い日の仕組みにより、実際の引き落としまで最大で数十日程度の猶予を確保できます。この猶予期間中に入金を進めれば資金ショートを避けやすくなり、運転資金を効率良く回転させることができます。
取引先との関係を維持しながら支払い管理ができる
資金が不足している時でも支払い遅延を回避できるため、取引先からの信頼を損なわずに事業運営を続けることができます。銀行振込以外の支払い方法を受け付けていない取引先は多いものの、INVOYカード払いを利用すれば相手にクレジットカード対応を求める必要がありません。
自社側の支払い方法を柔軟に変えられるため、仕入先や外注先との良好な取引関係の維持に役立ちます。
借入に頼らずに資金を確保できる
INVOYカード払いは金融機関からの借入ではないため、審査に時間がかかることもなく追加の契約手続きも不要です。資金繰りが逼迫しても迅速に活用できることから、短期的な資金不足の解消に向いています。
金利が発生しない点も借入との大きな違いです。資金繰りを改善したいが借入には抵抗がある事業者にとって、現実的かつ導入しやすい代替手段となります。
まとめ
INVOYカード払いは銀行振込しか受け付けない取引先にもクレジットカードで支払いができる便利なサービスです。資金繰りの改善を目的に利用される事例が多く、支払い期日を実質的に延ばすことで運転資金にゆとりを生み出せます。
借入に頼らずに資金不足を解消できるため、キャッシュフローが不安定になりやすい中小企業や個人事業主に適しています。手数料は必要ですが初期費用や月額費用はかからず導入の負担は少ないです。資金管理の選択肢を増やし事業の継続性を高めたい事業者にとって現実的で柔軟な支払い手段です。
