通信教育講座「進研ゼミ」を運営する株式会社ベネッセコーポレーションは、2021年4月号より新たな学び方「ブレンディッド学習」の提供を始めます。
小中高校では新型コロナウイルス感染症から拡大防止のために、2020年3月から臨時休校の措置が取られました。
従来の学校での授業が進まない中で、「進研ゼミ」が新たな取り組みをスタートさせます。
ブレンディッド学習とは
ブレンディッド学習は、「1人1人に合った学習」と「学習意欲を高める」を組み合わせています。
1人1人の学生に合った学習課題や悩みを解決できるため、新型コロナウイルス感染症の影響を生じた学習の遅れや理解不足をカバーできるのです。
多くの学習データを集めている「進研ゼミ」が、「重要なポイントが理解できるオンラインライブ授業・演習を解いていくデジタルレッスン・赤ペン先生の個別指導」を組み合わせた独自の学習方法です。
「進研ゼミ」は、小・中・高生の学習へのモチベーションを引き出していく指導や学習の理解を深められるような支援を行っています。
新学期を支援「前学年のおさらい」教材を提供
進研ゼミは4月号から入会される人にも「前学年のおさらい」教材を提供します。
授業環境が変化して子どもたちの理解度が低下していることから、この取り組みが始まりました。
受講費内で教材が手に入り、学習で理解が不足している部分をカバーします。
進研ゼミが学習への調査を実施
進研ゼミは2020年3月以降から学習への影響に関して、1年間調査していました。
調査の結果から「学習や授業の変化による学力の低下」と「苦手ジャンルや行事中止による学習意欲の低下」が明らかになったのです。
また、子どもたちからは「授業スピードが速い」や「イベント中止で学習意欲が下がった」などの声がありました。
従来の授業やイベントが行われないことが、子どもの学習に大きな影響を受けています。
2つのリニューアルポイント
進研ゼミがリニューアルしたポイントは「1人1人に合った学習方法」と「学習意欲を高める」の2つです。
リニューアルポイントは講座によって変わってきます。
1人1人に合った学習方法（ポイント①）
小学生講座では、1人1人に合わせた学習方法として、「苦手の分野を克服」と「力を伸ばす学習プラン」です。
子どもの学習への理解度や目標をAIが診断して、1人1人に合った学習プランを作ってくれます。
中学講座は、日頃の学習データからテストの結果を予測して1人1人に合った学習プランを提案します。
これはAIが子どもの「習熟スコア」を出してくれるため、的確なプランを教えてくれるのです。
高校講座では、プロ講師の映像授業やAIが学力を伸ばしてくれる「AIStLike」を取り入れています。
この取り組みは、「日本e-Learning 大賞」で経済産業大臣賞を受賞しました。
学習意欲を高める（ポイント②）
2021 年 4 月、年間の受講者数が100 万人を超えているオンラインライブ授業が小学校の低学年も受けられるようになります。
高校生に対しては、年間で2000 回を超えるオンラインライブ授業が配信されて、オンライン質問や自習室もできます。
他にも個別指導してくれる担任制の赤ペン先生が付いており、やる気を高めてくるのです。
1人で勉強している時には気付かない点を先生が教えてくれます。
まとめ
この記事では、進研ゼミの新たな学習方法「ブレンディッド学習」について、見てきました。
新型コロナウイルスの影響で子どもの学習環境が変化して、不安を抱えている親御さんが多くなっています。
進研ゼミが提供する新たな学習方法が親子の不安を解消してくれるでしょう。
