成分

甘草フラボノイドについて学ぼう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

甘草フラボノイドは、生薬として昔から使用されてきましたが、現在も内服薬や外用薬、化粧品や調味料など幅広く使用されています。中には「グリチルリチン酸ジカリウムが含まれているから心配・・・」という人もいるでしょう。
今回は、甘草フラボノイドの「効能・効果」「副作用」などについて紹介します。

甘草・甘草フラボノイドとは

甘草はマメ科の多年生植物で、主に「中国」「ロシア」「中央アジア」「中近東」「欧州」に自生しています。
「生薬の王」と称されおり、漢方薬が外用薬、点眼薬などの医薬品にも使用されています。
さらに、甘草は生薬だけでなく調味料や食品にも配合されています。

また、甘草の根には甘味成分(エキス)の「グリチルリチン酸」と誘導体である「グリチルリチン酸ジカリウム」などが含まれており、医薬部外品や化粧品にも幅広く使用されています。

そして、甘草フラボノイドとは、甘草の茎や根から抽出された脂溶性の成分(エキス)です。カンゾウエキスとも呼ばれています。
フラボノイドを主体とした成分で、メラニンの生成を抑制する作用や、抗炎症作用、抗酸化作用があるとされています。色素沈着やニキビの改善にも効果が期待できます。

脂溶性とは

甘草フラボノイドは脂溶性ですが、脂溶性とは油に溶けやすく水に溶けにくい性質のことです。
水溶性は水に溶けやすく、成分が体内に蓄積されることはありませんが、脂溶性は水に溶けにくい性質を持っています。
脂溶性の成分は摂取すると体内に蓄積され、必要に応じて消費されます。

また、脂溶性成分は水に溶けにくいため、脂溶性成分が含まている食材や食品を水洗いしたり茹でるなどしても、成分の排出量が少なく済みます。

例えば、油溶性ビタミンには「ビタミンA」や「ビタミンK」「ビタミンE」「ビタミンD」があります。
水溶性ビタミンには「ビタミンB1」「ビタミンB6」「ナイアシン」「葉酸」などがあります。

甘草フラボノイドの成分・効果

甘草フラボノイドの成分はサポニンの一種であるグリチルリチン酸が主で、グリチルリチン酸のほかに誘導体であるグリチルリチン酸ジカリウム、イソリキリチンやリキリチン、アミノ酸、糖類などを含んでいます。

甘草フラボノイドは、消炎効果が強いため、ニキビや肌荒れケアの化粧品に配合されることが多い成分です。ニキビや肌荒れの改善や予防・悪化防止に効果が期待できます。

さらに、甘草フラボノイドに含まれている「グラブリジン」には、メラニンの生成を活性化させる要因であるチロシナーゼの働きを抑制し、メラニンの生成を抑える効果があるとされています。

ただし、すでに生成されているシミには効果がありません。メラニンの生成を抑制し、シミを「予防」する成分であるため、シミが薄くなる、消えるということはありません。

甘草フラボノイドの副作用

甘草フラボノイドは昔から生薬や食品として使用されている、安全性の高い成分ですが、甘草フラボノイドにはグリチルリチン酸ジカリウムが含まれています。

このグリチルリチン酸ジカリウムが、副作用を起こす可能性があるとされています。
グリチルリチン酸ジカリウムは、化粧水やシャンプー・歯磨き粉など身近なものにも配合されていますが、厚生労働省により「100gあたり0.5%まで」と含有量が定められています。

そのため、含有量以内であれば、グリチルリチン酸ジカリウムが副作用をもたらすことはほとんどありません。

しかし、稀ではありますがグリチルリチン酸ジカリウムの配合されている内服薬を服用すると「偽アルドステロン症」「低カリウム血症」を発症することがあります。

なお、グリチルリチン酸ジカリウムは外用薬で副作用が起こることはないと言われています。グリチルリチン酸ジカリウムの配合された化粧品や医薬品を使用して痒みや赤み、湿疹が出た場合は、副作用ではなく体に合っていないと考えられます。

まとめ

甘草フラボノイドには抗炎症作用やメラニンの生成を抑制する作用など、様々な効果が期待できます。グリチルリチン酸ジカリウムが副作用を起こす可能性はゼロではありませんが、処方通りに使用すれば副作用が起こる心配はありません。肌に合わないことがありますので、外用薬で使用するときには、パッチテストをしてから使用しましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す