
「紫外線の量って時間帯によって違うの? 朝は大丈夫?」
夏は紫外線が強いというのは知っていても、時間帯によって紫外線の量が違うのか知りたいところですよね!
そこで、今回は時間帯によって紫外線量はどう違うのか、また天候や季節での違いなど、紫外線について徹底解説します!紫外線の知識や対策方法を理解して美肌を目指しましょう♪
紫外線は季節によっても違う
紫外線の量は、夏場は多いことが知られていますが、実は意外な季節も紫外線が多いんです!
月ごとの紫外線の量を、気象庁のデータを参考に確認してみましょう!
つくば市での毎月の紫外線量を指標化した表が下記のものです。
つくば | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
2018年 | 1.8 | 2.4 | 3.6 | 5.0 | 5.7 | 6.1 |
つくば | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2018年 | 8.3 | 7.6 | 4.9 | 3.7 | 2.3 | 700 |
(引用:気象庁 日最大UVインデックス(観測値)の月平均値の数値データ表)
3月から紫外線が強くなりはじめて、7月がピークになっていますね。
意外に春先の4月、5月も紫外線が強いです。
そのため、1年間でもっとも紫外線に注意したいのは、4月から9月にかけてということになります。
ただし、3月、10月も決して少なくないので、気を付けた方がいいですね。
紫外線がピークの時間帯は?
春先や夏になると気になる紫外線!
日焼けをすると、シミやシワの原因になるほか、肌ダメージや乾燥といったトラブルが発生します。
そのため、紫外線の強い時間帯の外出には気を付けたいですよね。
「昼間は紫外線が多そうだけど、朝とか夕方は少ないの?」
そうですよね。昼間は紫外線が多いということは想像できますが、朝や夕方は少ないのか、特に紫外線対策がいらないのか気になりますよね!
まずは紫外線が多い時間帯とはいつなのか、気になる紫外線量と時間帯について解説していきますので、参考にしてみてください♪
紫外線量が最も多い時間帯
一日のうちの紫外線量のピークは10時~14時くらいとされ、一日の紫外線の50%ほどがこの時間帯に降り注いでいるといわれています。
では、気象庁のデータを参考に時間帯による紫外線量を比較してみましょう。
◆つくば市 2018年6月30日のデータ
(数字:UVインデックス[観測値])
6時 | 0.5 | 13時 | 8.9 |
7時 | 1.6 | 14時 | 6.4 |
8時 | 3.5 | 15時 | 4.5 |
9時 | 6.0 | 16時 | 1.9 |
10時 | 8.3 | 17時 | 0.7 |
11時 | 10.1 | 18時 | 0.2 |
12時 | 10.5 |
紫外線量は6から「強い」とされていて、8からは「非常に強い」、11以上は「極端に強い」とされています。
朝6時から8時ぐらいまではかなり紫外線量が少ないですが、朝の9時ごろから紫外線量が増え始め、12時でピークに!
そのあと、14時ぐらいまで高めが続き、15時から減少して16時にはかなり少なくなります。
紫外線量が「非常に強い」のは10時~13時ごろまでなので、一番警戒すべきはこの時間帯でしょう。
できるだけこの時間帯は長時間外で過ごすのを避けるか、紫外線対策をしっかりして外に出ることをおすすめします!
朝も夕方も紫外線対策がいる?
先の記事での気象庁のデータによると、確かに10時から13時の間は紫外線がとても強いですが、注意すべきなのは意外に高い朝の9時です!
朝はまだ紫外線対策がいらないように思われがちですが、実は朝の9時ごろから紫外線は強くなっているんです。
逆に夕方は極端に紫外線が少なくなっているので、それほど気を付ける必要はないでしょう。
注意すべきは夕方よりも朝の紫外線量だと覚えておくといいですね♪
天気によっても紫外線量が違う
紫外線量は晴れている時間帯が多いというのは確かですが、曇っていて太陽が隠れているときでも油断してはいけません。
曇りの日や雨の日も紫外線は降り注いでいます。
快晴の時と雨の時での紫外線量を見てみましょう。
◆快晴時の紫外線量を100%としたときの場合◆
- 快晴:100%
- 晴れ:90%
- 薄曇り:80~90%
- 曇り:60%
- 雨:30%
上記のように、晴れの日と薄曇りの日を比較すると紫外線量がそれほど変わっていないことがわかります。
雨の日でも、晴れの日に比べると少ないですが紫外線量が全くないわけではありません。
そのため、曇りの日はそれなりにしっかりと紫外線対策が必要ですし、雨の日でもそれなりに気を付ける必要がありますね。
場所によっても紫外線量は異なる
紫外線の量は場所によっても大きく異なります。例えば山などの高地地帯は、太陽に近く地表に比べて紫外線を遮断する、チリやホコリが少なくなるので紫外線B波の量が多くなります。
標高が1000メートル高くなると、紫外線が10%強くなるといわれているため、注意が必要です。また山と同じく、海でも紫外線に注意しましょう。海での紫外線の反射率は、地表よりも大きくなります。
紫外線の反射率は、アスファルトで10%程度なのに対し、浜辺では10~25%、水面で10%~20%にもなります。ついつい頭上から降り注ぐ紫外線に注目しがちですが、反射してくるものにも注意が必要です。
参照元:気象庁HP https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/3-76uvindex_mini.html
地域による紫外線量の違い
紫外線の量は、地域によっても大きく異なります。日本では、南に行くほど紫外線が強くなり、北へ進むほどに弱くなるのが特徴。これは赤道の位置が関係しており、特に沖縄は北海道に比べて、紫外線の量が約2倍です。
赤道は地球の真ん中にあるため、一年を通して一番太陽の光を浴びます。太陽の光は赤道に近いほどに強くなり、離れるほどに弱くなるとイメージするとよいでしょう。紫外線の量もそれに比例して、強くなったり弱くなったりするのです。
空気がきれいだと紫外線量が多い
紫外線は地表に届くまでに、空気中のチリやホコリにより散乱され、いくぶん弱くなっています。しかし空気の澄んだ場所では、散乱させるものが少なくなるため、紫外線は強くなるのが特徴。さらに標高の高い場所では、大気を通過する際にオゾンによる吸収が弱まるため、紫外線は強くなるのです。
山頂などは涼しいため、紫外線も弱いと思いがちです。しかし気温が低い=紫外線が弱いではありません。紫外線対策は普段からしっかりと行いましょう。
参照元:気象庁HP https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/3-77uvindex_mini.html
アスファルトか土、雪など地面によっても異なる
紫外線の量は、地表の状態によっても大きく異なります。紫外線は太陽から降り注ぐものを気にしがちですが、「反射」にも気を付けなればなりません。例えば地面がアスファルトの場合と、雪が積もっている場合、紫外線が強いのはどちらでしょうか。
答えは雪が積もっている場合です。
アスファルトの紫外線反射率は10%かそれ以下ですが、新雪では80%にも達します。例えば南極のように一面が雪景色である場合は、雪がない時に比べ紫外線量が4~5割程度増えるとされています。
参照元:気象庁HP https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/3-76uvindex_mini.html
部屋の中や夕方、夜でも気を付けよう
屋内や夕方、夜は紫外線が少ないのでは?と油断しがちですが、夜の真っ暗闇でない限り注意が必要です。紫外線は正午(午前10時~午後2時頃)が最も多く、一日浴びる量の50%以上を占めているとされます。
日の入りや日の出付近は少ないと言われていますが、目に入る紫外線は朝・夕が最も多いので注意しましょう。
また屋内にいたとしても、窓ガラスを通過してくる紫外線を浴びている可能性があります。家の中でも日焼けをする可能性は十分にあります。
紫外線は体にどんなダメージを与えるの?
紫外線=肌に悪いというイメージがあると思いますが、紫外線を受けることでどのような肌ダメージを受けてしまうのでしょうか?
紫外線による肌への影響を3つご紹介します。普段紫外線対策をしていない人も、肌をキレイに保ちたい人もこれを機に理解を深めてみましょう。
肌本来のバリア機能の低下
肌には、刺激物や微生物の侵入を防いでくれる働きや水分量をコントロールする働きが備わっています。
これらの重要な役割をしている部分が「角質」と「皮脂膜」です。
しかし、紫外線を浴び続けてしまうと、肌の角質と皮脂膜が酸化して肌本来の持つバリア機能を低下させてしまいます。
バリア機能が低下すると肌の水分量が減少しドライスキンの原因となります。
そのため、日焼けをすると肌がピリピリして極度の乾燥状態に陥ってしまうのです。
肌が乾燥していると外部からの刺激に敏感になり、炎症や痒み・皮膚疾患などになりかねません。
肌本来のバリア機能を低下させないように紫外線対策や肌を保護する工夫が必要です。
肌が衰える
肌は年齢を重ねるごとに衰えていきますが、肌の老化のおよそ80%は紫外線が原因とされています。
肌の老化はUV-AとUV-Bの2種類の紫外線によるものが大部分を占め、紫外線の影響が大きいということがわかりますよね!
肌のハリや潤いに重要なコラーゲンやヒアルロン酸といったタンパク質は、若々しい肌を保つのに必要な栄養素です。
紫外線対策を怠ると肌の栄養不足により衰え、実年齢よりも老けて見られてしまうので紫外線対策を日々怠らないようにしましょう。
肌組織にダメージを与える
強い紫外線はわずか数秒で肌の細胞にダメージを与えるとされています。
そのため、朝のゴミ出しや車までの少しの移動でも肌に危険を与えているかもしれません。
肌に受けた短時間での紫外線ダメージは、その後何時間も継続するんです。
そのため、健康な細胞を傷つけ細胞ダメージの連鎖を引き起こしてしまい、皮膚がんの発生につながる可能性もあります。
肌組織にダメージが加わることで、肌のターンオーバーの乱れや、肌のハリや潤いに必要な組織が壊されるなど肌にとって悪循環な状況となります。
紫外線は髪や頭皮にも影響を与える
髪が乾燥したり、パサつく原因はたくさんありますが、紫外線もその中のひとつです。紫外線は顔だけでなく髪や頭皮にも降り注いでいます。
髪が紫外線にさらされると、たんぱく質が壊され、パサつきや乾燥などのトラブルが起こりやすくなるのです。
また紫外線によって肌が老化してしまう「光老化」という現象があります。これは顔だけでなく、頭皮に大きな影響を及ぼすことも。頭皮は顔の2倍もの紫外線を浴びています。帽子を被るなどし、しっかりと対策を行いましょう。
そもそも紫外線とは?紫外線の種類を知っておこう
「紫外線ってそもそも何がそんなに肌に悪いの?」
そうですよね。なんとなく「紫外線ダメ!」と言われてきたけど、なぜそんなに悪いものなのか知らない人がほとんどかもしれません。
紫外線について改めて簡単に確認しておきましょう。
まず紫外線にはA、B、Cと3つの種類があります。
でもこの中で紫外線Cはほとんど上空のオゾンと酸素分子に吸収されてしまうので、地表には到達しません。
問題は、A(UV-A)とB(UV-B)なんです!
このA紫外線とB紫外線について、詳しく見ていきましょう!
A紫外線(UV-A)
A紫外線はUV-Aとも呼ばれていて、およそ30%~50%が肌の一番外側にある表皮を通過して肌の奥まで達してしまいます。
B紫外線よりも肌へのダメージは少ないですが、紫外線を長期間浴びることにより蓄積されて肌に影響がでてくるんです!
そのため、短時間の外出や家の中で紫外線対策をしないで過ごすと、紫外線による皮膚へのダメージが蓄積され真皮内の細胞やコラーゲンなどを傷つけシミやしわ、たるみの原因となります。
B紫外線(UV-B)
B紫外線はUV-Bとも呼ばれていて、表皮で吸収される割合が高いので、肌に急激なダメージを与えてしまいます。
レジャーやアウトドアなどで長時間強い紫外線を浴びると肌が赤く炎症し、やけど状態となりメラニンが過剰に生成されます。
強い紫外線を浴び続けるとメラニンの排出が上手く機能せず、シミやシワの原因となるので注意が必要です。
日焼け止めのSPF値やPA値を正しく理解しておく
紫外線対策で欠かせない日焼け止めには、SPFやPAといった数字が必ず書かれていますよね。
SPFやPAといった値の意味をわからずに使用するのではなく、正しく理解しておくことも大切ですよ!
まずSPFはUV-Bを防ぐ効果があり、数字が大きくなるほど長い時間防止できるということになります。
一方でPAはUV-Aを防ぐ効果があり「+」が増えるほどUV-Aに対する防御力が高いということです。
「PA値」や「SPF値」で表記されているUVカット効果が高い日焼け止めほど肌への負担が大きいとされています。
そのため、炎天下でのレジャーのときと、普段の日常生活との日焼け止めは使い分けることをおすすめします。
日常生活で使うべき日焼け止めのSPFとPA値は下記を参考にしてください!
- 日常生活(散歩・買い物程度):SPF20・PA++
- 1~2時間ほどの外出:SPF30・PA+++
- 炎天下でのレジャーや海水浴:SPF50・PA++++
また、子供でも使える低刺激な日焼け止めや敏感肌用の日焼け止めなど種類も豊富にあります。
自分の肌質にあった日焼け止めを選ぶことも肌への負担を軽減することができます。
紫外線対策をして出かけよう!
紫外線による肌ダメージを少しでも軽減させるには、日々の紫外線対策が欠かせません。
ちょっとした外出や家の中、時間帯に関わらず紫外線対策を意識することが大切です。具体的な紫外線対策をご紹介します。
紫外線の強い時間帯を避ける
10時~14時がピークとされる紫外線。この時間帯はできるだけ外出を避けて過ごすようにしましょう。
特に日差しが強いときは要注意です。
もし、外出の予定やレジャーで長時間外にいるのであれば、日焼け止めを2~3時間置きに塗ることをおすすめします。
また、日陰を利用して、なるべく太陽の光を直接浴びないように心がけましょう。
日陰であっても紫外線は避けられませんが、日なたよりも紫外線量は50%に抑えられます。
そのほか、太陽からの直接の紫外線だけでなく、空気中の散乱した紫外線や窓からの日光にも注意する必要があります。
部屋の中にいても紫外線を浴びていることもあるので、窓際などに座る場合は気を付けましょう!
紫外線カットアイテムを有効活用する
外出時は時間に限らず日傘やサングラス、帽子などのUVカットアイテムを有効に活用することをおすすめします。
日傘やサングラス等はドラッグストアなどでも簡単に手に入るようになってきて取り入れやすいアイテムです。
最近ではデザインにこだわったおしゃれなUVカットアイテムを多く出ているので自分の好みのアイテムを選べば紫外線対策も楽しくなりそうですね♪
服装にも気を付けよう
暑い日は涼しい服を着たくなりますよね。実は、着る服の色を変えるだけで、紫外線対策になるんです。
紫外線カット効果を期待するのであれば、服は白っぽいものよりも黒っぽいものを選びましょう。黒は白に比べて、2倍もの紫外線カット効果があるといわれています。
ただし熱もよく吸うため、無理のない範囲で着るようにしましょう。他にも襟が付いた服や袖のある服を選ぶことで、紫外線から肌を守る方法もあります。
なるべく日陰を利用する
紫外線は散乱するため、日陰にいても日焼けを完全に防ぐことはできません。晴れの日に地上に届く紫外線の割合は直射日光が4割程度であるに対し、散乱光は6割を占めます。
散乱光は地面に当たって四方八方に飛び散るため、日陰にいても意外に紫外線を浴びることになるでしょう。しかし日陰で過ごすことで、直射日光を防ぎ、かなりの量の紫外線をカットできると考えられます。
紫外線から髪と頭皮を上手に守る3つの方法
髪や頭皮が紫外線にさらされ続けると、様々なダメージに繋がります。帽子を被る方法もありますが、もっと簡単にできる対策方法があります。ここでは紫外線から髪や頭皮を守るための方法を3つ見ていきましょう。
スタイリング剤を使用する
「帽子は暑いから被りたくない…」「ファッション的に合わない」、と思ったら、UVカット効果のあるヘアスプレーがおすすめです。
髪の表面にスプレーするだけで、気軽に髪や頭皮を紫外線から守れます。小さめのスプレーを携帯すれば、気になった時にいつでも使えて便利です。
ヘアケアを重視しよう
日焼けによるダメージヘアが気になってきたら、普段のスタイリングに一工夫してみましょう。おすすめは紫外線と熱から髪を守るブロー用ミスト。ヒートプロテクト効果があるため、炎天下での外出時に髪を守ります。
日焼け止めをしっかりしよう
UVカットスプレーの中には、髪にも使えるものがあります。いつも通り手足や首にスプレーをしたら、ついでに髪にも振りかけましょう。髪にまんべんなくスプレーすることで、夏の日差しや紫外線から髪を守ることができます。
日焼けしない人とする人がいるのはなぜ?
紫外線は太陽が出ているときだけではなく、曇りの日や冬の寒い時期でも一年中降り注いでいる太陽光線に含まれます。
また紫外線は、まぶしい光や熱がないので知らず知らずのうちに浴びて日焼けをしている可能性も!
実は日焼けといっても人によって焼け方が違っています。
日焼けして黒くなりやすい人、日に焼けても赤くなってすぐ元の色に戻る人など、なんとなく心当たりありませんか?
これは主に、メラニンを作る能力の高さによるものです。
メラニンを作る能力が高い人は肌が黒くなりやすく、メラニンを作る能力が低い人は赤くなるだけの人が多いとされます。
具体的に肌の焼け方の違いについて紹介していきましょう♪
日焼けで肌が黒くなりやすい人【サンタン】
紫外線を浴びると肌が黒くなりやすいタイプをサンタンと呼びます。
遺伝にもよりますが、色黒の人がなりやすく紫外線を浴びてから2~3日で肌が黒くなり始めます。
波長の長い紫外線である「UV-A(紫外線A波)」が原因とされ、肌の奥まで浸透しコラーゲンやエラスチンといった肌に必要不可欠な線維を破壊し、シミやシワの原因となるので注意が必要です。
UV-Aは天候や季節に関係なく降り注いでいるため、肌が赤くなっていないからといっても紫外線の影響を受けている場合が多いです。
そのため、紫外線対策をしてしっかり肌を守ることが重要でしょう。
日焼けで肌が赤くなりやすい人【サンバーン】
紫外線を浴びると肌が赤くなり、ヒリヒリと皮膚がやけどしたようになるタイプの人をサンバーンと呼びます。
サンバーンは色白の人になりやすく、紫外線のダメージで皮膚に炎症が起こることにより赤くなってしまいます。
サンタンは皮膚が炎症を起こし色素沈着するのに対し、サンバーンは皮膚の炎症がメインとなります。
黄色人種である日本人は、サンバーン後にサンタンを生じることも多く、反応は個人差があります。
紫外線のここが知りたいQ&A
一年中降り注ぎ肌へのダメージを与えてしまう紫外線。
でも、こんな時はどうなの? っていう疑問がある人も多いのでは? そこで、最後に紫外線に関する疑問をまとめてみました。
「紫外線対策は夏だけでいいの」と悩むかもしれません。
結論から言うと、紫外線対策は季節に関わらず一年中行うのが正解です。
毎日の日焼け止めクリームはもちろん、日傘やアームカバーなどを使い、体に受ける紫外線を少しでも減らしましょう。
紫外線を浴びると日焼けだけでなく、肌の乾燥や白内障の原因にもなります。
若いころは問題なくても、少しづつ積もったダメージが、40代以降にシミやシワとなって出てくることも!
できてしまったシミやシワは簡単には消せません。
綺麗な肌を保つためにも、コツコツと毎日ケアを積み重ねていきましょう。
海水浴などでは、太陽が海の水に水面反射して紫外線の量を増やすこともあるため水の中にいたとしても紫外線を防いでくれることはありません。
例え、海に入らず砂浜にいても紫外線の照り返しにより日焼けしてしまう可能性があります。
海は街中と違い建物などの障害物がないため、紫外線を直接受けやすいというデメリットがあります。
紫外線防止効果が高い日焼け止めでも、汗や水で落ちてしまったり、こすれることで日焼け止めが取れてしまうことがあります。
そのため、日焼け止めはこまめに塗り直す必要があります。
その年の天候に左右されますが7~8月の夏の時期は紫外線量が高まります。
紫外線量は太陽の高度が高いほど増え、高度が低いと紫外線量も減っていきます。
標高が1000m高くなるにつれ紫外線量は約10%強くなるといわれています。
また、大気が澄んでいるほど紫外線は強くなるとされているので、山や高原は紫外線が強いといえます。
そのため標高が高く、雪山や残雪期の登山は特に注意が必要です。
雪山は雪面からの照り返しによる紫外線の影響を受けやすく日焼けしやすいです。
そのため、サングラスやUVカット対策を怠らないようにしましょう。
冬の紫外線量は夏に比べると低く紫外線対策は怠りがちになってしまいますが注意が必要です。
真夏は太陽高度が高く真上から紫外線が降り注ぐのに対し、冬の太陽高度は低く横からも紫外線が降り注ぎます。
また、スキーなどでゲレンデに行く際は標高が高く紫外線量がぐんとアップします。
そのため、季節問わず紫外線対策をすることが必要です。
【豆知識】逆に日焼けをしたい人が気を付けること
こんがりと焼けた小麦色の肌に憧れを持つ人もいるかもしれませんね。しかし肌を焼くことはダメージを与えているのと同じなのです。しかしそれでも諦めきれないのが女心ですよね。ここでは少しでもダメージを抑えながら、キレイに日焼けをする方法をご紹介します。
日焼けするときは冷やしながら
日焼けは紫外線によって、肌がやけどを負った状態をいいます。そのためまずは、冷やしてほてりを鎮めましょう。
冷やす方法には以下があります。
・氷を使って冷やす
・流水で冷やす
・アイスノンで冷やす
・冷却スプレーを使う
氷やアイスノンを使う場合は、直接肌に乗せるのではなくタオルなどでくるんで冷やしましょう。
また冷却スプレーを直接かけるとしみる可能性があります。一度タオルに吹きかけてから患部に当てるようにしましょう。日焼けをした肌はとてもデリケートです。ゴシゴシこすってダメージを与えないようにします。
時間をかけて日焼けをしよう
一気に焼こうとして長時間太陽に当たるのはよくありません。ダメージや疲労の原因になるだけでなく、熱中症のリスクもあります。
肌の状態を確認しながら、じっくりと焼いていきましょう。日焼けが肌表面に出てくるまでには72時間程度かかります。一気に焼くのではなく、何日もかけて焼く方法もおすすめです。
紫外線の多い時間帯は避ける
一日のうち、10:00~15:00は最も紫外線の多い時間帯です。紫外線はもともと肌にとってよくないため、強いものを浴びすぎるのはよくありません。
焼き過ぎの原因になってしまい、「こんなはずではなかった…」と後悔することになる可能性もあるため注意しましょう。
サンオイルは必ず使おう
サンオイルには紫外線のB波をカットし、肌を守りながら健康的に焼く効果があります。外での日焼けの主な原因はB波です。
B波をカットし、比較的ダメージが緩やかなA波で焼くことで、肌を保護しながら日焼けできます。背中などは液状のサンオイルは塗りにくいので、スプレータイプを選ぶのもおすすめです。
日焼け止めクリームを上手に使おう
Tシャツやノースリーブ・半パンを着ていると、腕だけまだらに焼けてしまうことがあります。もし「均等に日焼けがしたい」と思ったら、すでに焼けてしまっている箇所には日焼け止めクリームを塗りましょう。焼きたい場所にだけサンオイルを塗ることで、キレイに焼くことができます。
まとめ
一年中降り注ぐ紫外線は時間帯や天候に関わらず降り注いでいます。
日々の紫外線対策を怠っていると蓄積された紫外線による肌のダメージからシミやシワが増え肌の衰えが目に見えて現れてきます。
肌の負担が大きくなる前に日々の紫外線対策を意識的に取り組むことが美肌になる近道です。