有限会社マザークエストは2020年10月、オンラインでアンケートを実施しました。
新型コロナウィルスの影響で緊急事態宣言が発令されて、多くの学校が休校になります。
その際の学校の対応やICTについて、保護者の意見が集められましたので、ここではアンケートの結果を詳しく見ていきましょう。
有限会社マザークエストとは
有限会社マザークエストは、「子育てをデザインする」をコンセプトとした会員制のコミュニティを運営しています。
未来を作る人材の育成へ力を入れて、探求とデザイン思考をキーワードにワークショップや講演会を企画・実施している会社です。
学校へ保護者が期待することは
2020年は本格的な学校教育改革が始まり、「主体的」・「対話的」・「深い学び」の教育が行われる予定でした。
しかし、新型コロナウィルスの影響で学校教育改革は進まず、休校によって授業の遅れが発生して学校・生徒の両方が戸惑いの日々を送ることになったのです。
その中で保護者が学校へ期待していることとして、最も多い意見は「生徒が学びたくなる授業をする」となっています。
アンケートに答えた約8割の人が肯定的に答えていて、他にも「子供達が楽しく学校で
過ごすことを優先」が約7割となっていました。
一方、「学習の遅れを取り戻すことを優先」を肯定した保護者は全体の1割未満と、少なくなっているのです。
保護者は子供達が学びたくなる授業や環境作りを望んでいることが分かりますね。
休校中の学校への満足度は
新型コロナウィルスの影響で全国の学校で休校処置が取られましたが、各学校の対応には大きな差がありました。
アンケートでは、「公立・国立・私立」の各学校が休校中に行った対応への満足度が問われています。
最も満足度が高かったのは「私立」で、約80%の保護者が「満足・やや満足」と答えているのです。
一方、「公立」の学校の満足度は低く、約40%の保護者が「満足・やや満足」となっています。
「私立」と「公立」を比較すると約40%の差があり、学校の対応に違いがありますね。
今後、教育現場の仕組みは大きく変化してきますが、各学校の対応に注目していきましょう。
ICTを学校教育へ導入する時期は
日本社会はIT技術の進歩によって、学校の教育現場も大きな影響を受けています。
学校教育にICTが活用されるようになりますが、導入される時期については「できるだけ早く導入する」との意見が約9割を占めているのです。
保護者は全ての学校で一斉にICTを導入するのではなく、公平を重視しながらできることから初めていくことを望んでいます。
今後、教育現場の状況は以前に比べると変わってきて、学校と生徒の両方が納得する教育システムが求められます。
さらにICTの活用によって、オンライン授業など学習スタイルに変化が出てくるでしょう。
教育現場が少しずつ変化してくることで、生徒と保護者も新たな環境の変化に対応していくことになりますね。
アンケートを受けた保護者の声
アンケートを受けた保護者の声として、いくつかの意見を上げていきますね。
今回のアンケートでは自由に記述できる部分にリアルな意見が書かれていました。
例えば、「ICT活用に対して、詳しい教員を配置するべき」・「オンラインの教育システムが普及して欲しい」・「学校の教員の負担を減らして、地域や保護者の力を必要」・「スタディサプリなどの教育システムを活用」が挙げられています。
保護者は子供達の将来について真剣に向き合っていて、学校教育の更なる向上を望んでいますね。
まとめ
この記事では「コロナ禍で保護者が学校に求めること」について、紹介してきました。
保護者が教育現場に求めていることは「子供達が学びたくなる授業・環境」となっていますね。
今後、新型コロナウィルスの影響もありますが、教育現場は大きな岐路に立っています。
教育現場では教員だけではなく、保護者の力も今後必要となっていくでしょう。