
母の日に贈る花といえば真っ先に思いつくのはカーネーションですが、最近は紫陽花を贈る方も増えています。
母の日が近づいてくると、花屋さんにはカーネーションと並んで紫陽花の花もたくさん見かけるようになりました。
「でも、なぜ紫陽花なの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
確かに、どうして母の日に紫陽花が選ばれるのか理由が気になりますよね。
そこで、母の日に紫陽花が贈られる理由や気になる花言葉、母の日におすすめの品種について紹介していきます。
紫陽花が選ばれる理由は「育てやすさ」
母の日の贈り物に紫陽花が選ばれる理由は、「育てやすさ」にあります。
母の日の代表とも言えるカーネーションは、地中海沿岸から西アジアが原産地となっており、日本の気候にはあまり適していません。
また、カーネーションの管理には、ある程度専門的な知識と生育に適した土が必要になります。
そのため、鉢植えタイプのカーネーションを贈っても、管理が難しくいつの間にか枯れてしまうというケースが多いのです。
それに比べて紫陽花は、原産国が日本ということもあり、基本的にきちんと水やりをしていれば花を咲かせることができます。
また、紫陽花の開花時期が母の日のタイミングと合うということも、選ばれる理由のひとつで、贈ってから夏に向けて長い間花を楽しむことができます。
このように、管理的にもタイミング的にも母の日におすすめの紫陽花ですが、気になるのは花言葉です。
紫陽花にはどのような花言葉があるのか、次の章で説明していきますね。
紫陽花は色によって花言葉が違う
紫陽花にはどのような花言葉があるのかについてですが、紫陽花は色ごとに花言葉が決められています。
ひとつずつ紹介していく前に、まずは紫陽花全体の花言葉から紹介します。
紫陽花は、花が咲いている間に色が変化していくことや土壌によって色が変わるといった性質があるため、「移り気」「浮気」「冷淡」などの花言葉があります。
「『移り気』は母の日にふさわしくないよね?」と思ってしまいますが、色ごとの花言葉では母の日にふさわしい言葉が用意されていますので安心してください!
でも、もしお母さんが「移り気」という花言葉を知っているとなると、もらったときに「え?」となってしまいますので、色ごとの花言葉をメッセージカードに添えておくといいかもしれませんね。
青・青紫色の紫陽花
青や青紫色の紫陽花の花言葉は「辛抱強い愛情」です。
苦労を表に出さずに一生懸命家族を想うお母さんの姿が目に浮かびますね。
そういえば紫陽花の花も、梅雨の長雨の中静かに耐えて美し花を見せていてくれますよね。
そのような姿がお母さんと重なるのかもしれませんね。
ピンク・赤紫色の紫陽花
ピンクや赤紫色の紫陽花の花言葉は「元気な女性」です。
いつも元気で若々しい笑顔のすてきなお母さんというイメージです。
家の中にお母さんがいるだけで、ぱっと明るくなる感じがしますよね。
青系の紫陽花もすてきですが、ピンクの華やかさも捨てがたいです。
白い紫陽花
白い紫陽花の花言葉は「寛容」です。
家族を優しくあたたかく包み込むような、おおらかなお母さんというイメージですね。
また最近は、ポジティブな花言葉も多く、小さな花が寄せ集まって咲いている様子から「仲良し」「家族団らん」「平和」などの花言葉もあるようです。
◆◇ 母の日に紫陽花を贈ろう♪フジテレビフラワーネット ◇◆
母の日におすすめの紫陽花
現在日本が原産国となっている紫陽花には50種類以上もの品種があります。
また、紫陽花は大きく分けて「ガクアジサイ」と「ハイドランジア」の2つに分かれますが、どちらも土壌のpHによって花の色が変わり、酸性なら青系、アルカリ性なら赤系の花を咲かせます。
ではここからは、母の日におすすめの紫陽花の品種を紹介していきます。
フェアリーアイ
フェアリーアイは、八重咲のかわいい紫陽花です。
色が季節ごとに変化していくため、それぞれの色合いを楽しむことができます。
春は鮮やかな色で、夏は緑色、そして秋になるとワインレッドというように、季節が移り変わるごとにさまざまな色味を出してくれます。
ただ、花は春が一番大きくなり秋はひと回りほど小さくなります。
フェアリーアイも、2006年に「フラワー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。
万華鏡
万華鏡という紫陽花は、島根県のアジサイ研究会が交配して作り出した品種です。
その名の通り、万華鏡を覗いたときのような華やかで美しい花が特徴です。
花の色はピンクと青ですが、流通量は青の方が多く、ピンクはあまり出回っていないため希少価値があります。
2012のジャパンフラワーセレクションでの鉢物部門で、「フラワー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。
ダンスパーティ
ダンスパーティは、ガクアジサイとアメリカの園芸種を掛け合わせた品種で、大変人気のある紫陽花です。
ガクが大きく発達した「装飾花」という部分が美しく、八重に重なって優雅な雰囲気を醸し出していて、その様子が貴婦人がダンスを踊っているように見えます。
育てる環境によって、花の色や形が変わっていきます。
まとめ
母の日に紫陽花が贈られる理由は、「育てやすさ」「開花タイミング」「花言葉」が母の日にマッチしているからと言えます。
花言葉は紫陽花の色ごとに異なりますので、伝えたいメッセージに合わせて色を選んでみるといいですね。
「毎年カーネーションだとマンネリかな?」という方は、今年は紫陽花を贈ってみてはいかがでしょうか。