家庭学習としていろいろな通信教育がありますが、メインの教材のほかに、オプション教材もたくさん用意されています。
今回は、気になったGP!編集長の田貫家で、子どもの家庭学習オプションとして利用した進研ゼミの「考える力・プラス講座」について紹介します。
「考える力・プラス講座」について(進研ゼミオプション教材)
「考える力・プラス講座」は、【進研ゼミ小学講座】のオプション教材です。
田貫家長男が小学1年生のときには2年生までしか、このオプション教材がありませんでした。
しかし、小学2年生の終わりごろに、3年生版も開始されることが発表され、結果小学3年生まで続けていました。
この「考える力・プラス講座」について、株式会社ベネッセコーポレーションの公式サイトから説明文や教材名を引用させていただきながら説明していきたいと思います。
ネットで口コミや評判を探すと色々と情報は出てくると思いますが、さてこの「考える力・プラス講座」って【進研ゼミ小学講座】と何が違うのでしょうか。
実は、そもそも「考える力・プラス講座」とは、応用力強化や中学受験対策のための教材なのです。
田貫家では中学受験は眼中になく、応用力強化を目的として受講していました。
応用力強化や中学受験対策用の教材なので、算数や国語は通常の授業ではやらない論理的思考の知識を活用する力を養成するカリキュラムが構成されており、3生から始める理科、社会が1年生からカリキュラムとしてあります。
また、教材に「体験クラフト」(小学1年~2年)、「サイエンス教材」(小学3年)という付録みたいな実験教材が添付されており、この教材を使って実験を行い体験をしながら学んでいくという理科のカリキュラムになっているという代物です。
その他教科ごとには、
小学1年生
- 国語:読みとる・自分の言葉で書く力を伸ばすとともに、情報を整理し、自分の考えをしっかり記述できる力を身につけるカリキュラムとなっています。
- 算数:単なる計算問題にとどめず、与えられた条件から、求めるべきものを明確にし、論理的に考える力までつけるカリキュラムとなっています。
- 理解:体験クラフト教材を使った実験、観察を通じて、自分なりに考える力を体験しながら身につけるカリキュラムとなっています。
- 社会:身近なテーマから考えるきっかけをつくり、社会と自分とのつながりを理解し、社会性を伸ばしていくカリキュラムとなっています。
小学2年生
- 国語:与えられた情報をもとに、自分の頭で考え、文章をまとめる総合問題です。
- 算数:問題から読み取れる条件を、図に整理して調べます。図に整理することで、数量関係を正確にとらえる力が身につけるカリキュラムとなっています。
- 理解:事象に対して予測を立て、実験を通して結果を考察する過程を通して、科学的思考力を身につけるカリキュラムとなっています。
- 社会:身のまわりのことに目を向け、理由を考えたり、意見を表現することで、考える力を伸ばすカリキュラムとなっています。
小学3年生
- 国語:「物語」「説明文」などさまざまな種類の文章でも、他教科で身につけた「比較」「表にまとめる」といった読み取るための観点を活用しながら内容を整理し、論理的に表現する力を養うカリキュラムとなっています。
- 算数:単元内だけの学習にとどまらず、「かけ算」を「空間図形」を素材とした問題で使いこなすなど、総合的に問題解決することで、算数を活用する力を伸ばすカリキュラムとなっています。
以上が概略なのですが、実際に使用してみた感想として、国語は長文読解力を養成する内容で、算数は絵を使って文字式や方程式の簡単な考え方や、数の概念を絵(物)を使って考える論理的思考や応用力を養うことがメインの内容なのかな~と感じました。
「考える力・プラス講座」を使った感想
小学校では成績の学年順位や相対的な学力がどの程度なのか公表されず、子どもの学力を正確に把握することができません。
そこで田貫家長男は、四谷大塚の「全国小学生テスト」を毎回受験していました。
この「全国小学生テスト」の問題が、学校の授業だけでは基本問題しか解くことができない試験となっています。
しかも、基本問題は本当に少ししか出題されません。
つまり、テストの大半は、まったくといっていいほど、学校の授業や宿題だけでは歯が立たない問題が出題されるのです。
しかし「考える力・プラス講座」をやっていると、その内容に近いものが出題され、ある程度の問題を解答することが可能になります。
また「国語算数発展ワーク」の問題も結構出題されたりします。
特に中学受験を考えてないといいつつ、、この「全国小学生テスト」を受験して少しでも問題が解けることで、子どもの自信になっていたようです。
テスト結果をみては、「考える力・プラス講座」をやっていて良かったなぁ~と思いました。
このような「考える力・プラス講座」も、残念ながら田貫家長男は小学3年生で受講終了となってしまいましたが、2019年2月現在では、思考力・問題解決力を伸ばすオプション教材として、「考える力・プラス講座」は4年生まで受講が可能となっています。
さらに、4年生から6年生までは私立・国立中学受験対策、また中高一貫校受験対策講座として「考える力・プラス 中学受験講座」があります。
口コミや評判などをみると、「考える力・プラス講座」をやっても学力向上になかなか結び付かないというものもちらほら見えますが、小学校のテスト結果だけでそう判断するのは難しいでしょう。
というのも、小学校でやる問題が出題されないからです。
では、何のためにやらせるのか。
これはやはり、学校とは違う応用力を身につけ、少しでも中学生になった時に有利になるようにということだと思います。
つまり、小学校のテストで良い点数を取るためだけというのであれば、あえて受講する必要はないと思うのです。
逆に、もし中学受験等を考えているのであれば、受講を検討する価値はあると思っています。
その他のネットでの口コミや評判についてですが、【進研ゼミ小学講座】と違いキャラクターなどで子供を喜ばせるのを控えており地味であり、そのため、子供が飽きてしまう可能性がありモチベーションを保つのが難しいとのことでありました。
それと似た口コミや評判で、内容が難しいので親がサポートする必要ありとのことです。
【進研ゼミ小学講座】でしっかり家庭学習の癖を付けたいのであれば、親のサポートは必要不可欠です。
こども任せにすると気が付いたときは溜まってしまったなんていう話はよく聞くと思います。
どうせ【進研ゼミ小学講座】で親がサポートしなければいけないのであれは、「考える力・プラス講座」をやっても別に負担が若干増えるだけです。
家庭学の癖を付けさせる小学生低学年だからこそ始められる教材だと思います。
「作文・表現力講座」について
文章表現が苦手な場合は、4年生から受講できる、「作文・表現力講座」があります。
年6回のカリキュラムで、1回あたりの受講費は3,132円(税込み・2019年2月現在)です。
1回のみの受講はできません。内容はボリューム的には多くはなく、家庭学習の負担にはならないものとなっています。
題材について筋道を立てながら作文を書く上でのポイントを覚えていくカリキュラムで、最終的に赤ペン先生に作文の提出をして添削をしてもらいます。
2か月に一度届く教材であるものの、テキストのボリュームはそれほどなく、日ごとの家庭学習に取り入れても、そう苦労することなく取り組めるのではないでしょうか。
ちなみに、田貫家長男が通っていた中学校の定期テストでは、国語の最終問題が必ず作文でした。
高校受験を意識して、ということだと思いますが、この「作文・表現力講座」を受講したことで、作文で減点されることがほとんどありませんでした。
解答用紙を見ると決して上手な作文ではないのですが、ポイントを押さえて書いてあるためか、この作文の設問では満点を取っています。