スマイルゼミとドラゼミ(現在はまなびwith)は、どちらも人気の家庭学習教材です。
スマイルゼミはタブレット教材、ドラゼミ(まなびwith)はテキスト教材と、まったく特徴が違う教材となっています。
それぞれどのような教材なのか、会費や特徴などを徹底比較してみたいと思います。
なおドラゼミは2019年3月で終了となり、2019年4月から新しく【まなびwith】がスタートします。
【まなびwith】については、別記事で紹介したいと思いますので、ここではドラゼミとスマイルゼミの比較をしていきます。
スマイルゼミについて
スマイルゼミの会費について
「スマイルゼミ」はジャストシステムが作っている教材です。
ジャストシステムと言うと、一太郎などで有名ですよね。
スマイルゼミの特徴はなんといってもタブレット学習です。
「スマイルゼミ」の会費について左から月払い、半年払い、1年払いとなっていますので下記の表を参考にしてみてください。(2020年9月現在)
●標準クラス
月払い | 半年払い | 1年払い | |
---|---|---|---|
1年生 | 3,880円 | 20,280円 | 37,080円 |
2年生 | 4,100円 | 21,600円 | 42,000円 |
3年生 | 4,700円 | 25,200円 | 49,200円 |
4年生 | 5,300円 | 28,800円 | 57,600円 |
5年生 | 6,100円 | 33,600円 | 65,400円 |
6年生 | 6,600円 | 36,600円 | 34,200円 (10月~3月) |
●発展クラス
月払い | 半年払い | 1年払い | |
---|---|---|---|
1年生 | 4,580円 | 23,880円 | 44,880円 |
2年生 | 5,100円 | 27,000円 | 52,200円 |
3年生 | 5,800円 | 31,200円 | 60,000円 |
4年生 | 6,400円 | 34,800円 | 68,400円 |
5年生 | 7,200円 | 39,600円 | 76,200円 |
6年生 | 7,700円 | 42,600円 | 39,600円 (10月~3月) |
なお、「スマイルゼミ」のタブレットは専用タブレットです。
あんしんサポートを付けると年額3,600円で修理交換費が6,000円となっており、サポート期間中、1回まで修理、交換が可能であります。
意外とタブレットの故障があるそうなので、安心サポートは万が一のためつけておいた方がよさそうです。
6年間同じものを使いますので、バッテリーなどの部品交換なども考えるとあんしんサポートは必須かなと思います。
「スマイルゼミ」のタブレットは1年以上継続して「スマイルゼミ」を継続すると自分のものになります。
注意点としては、6カ月以上継続して1年未満での「スマイルゼミ」の退会は6,980円(税抜)が請求され、6カ月未満で「スマイルゼミ」を退会した場合は29,820円(税抜)が請求されるので、途中退会を考えている場合は注意が必要です。
「スマイルゼミ」の特徴
「スマイルゼミ」を簡単にイメージすると、「進研ゼミ小学講座」+「スタディサプリ」+αという印象です。
ここからは、資料を見た限りの感想を話をしたいと思います。
資料を見る限りでは、受けさせたい教材です。(^○^)
ジャストシステムという情報システムに精通している企業が作っている教材なので、とてもよく考えられた教材です。
公立小学校の8割がジャストシステムのシステムを使用しているというのもうなずけます。
まず、子供が学習したことを把握するシステムが凄いです。
特にいいなと思う機能が下記のものです。
◆みまもるトーク
◆タブレットによる自動採点
◆英語が標準で学習できる
◆漢検ドリル・計算ドリルもタブレットで学習可能
まず「みまもるトーク」という機能なんですが、この機能を利用するのと利用しないのでは家庭学習が身につくのがなんと6.5倍だそうです。
みまもるトークとは、勉強をすると、親の携帯電話にメールが届き、親がそこから子供の勉強の進捗などをチェックができて、なおかつ返信ができるので出来が良いとすぐに携帯電話から褒めることができます。
LINEのような機能が付いており、それで会話をすることが可能です。
普段仕事で忙しく子供の勉強はお母さんに任せきりのお父さんも巻き込んで、子供を褒めたり励ましたりできるのでこれはとてもいい機能だと思います。
また、この機能を使って、親からの挑戦問題なんかも子供に向けて出題することが可能なので、一緒に勉強を取り組んでいるという感覚が出てくると思います。
やはり家庭学習の肝は親のかかわりなので、共働きや自営業でどうしても忙しくて子供の相手をする時間を捻出するのが難しいという方は本当に打って付けだと思います。
通信教育でのネックである、答え合わせ。
これは、コンピューターが自動採点してくれるので、保護者の負担がかなり減ります。紙テキストではまねのできないものです。
そして、英語が標準で学習でき、朝日小学生新聞を読むことができるというのはとてもいいと思いました。
英語は小学校から始めても、中学校から始めた場合からと比べるとアドバンテージにはならないと有名私立中学の先生は話をしていますが、英語が標準でついているというのはありがたいです。
英語は英検5級まで対応しているそうです。
そして、漢検ドリル、計算ドリルこちらもあります。漢検ドリルは10級から2級まで対応しているので漢検を意識される方はいいですよね。
などなど、本当に伝えきれないほどITを上手く駆使しているな~と思います。
ただし、先にも話をしましたが添削指導は「スマイルゼミ」にはありません。
ドラゼミ(現在はまなびwith)について
「ドラゼミ」の会費
「ドラゼミ」は小学館が作っている教材でした。
小学生向けの雑誌を多く出しているため、小学生が何に惹かれるか、雑誌をとおして知ることができるのは大きな強みだと思います。
そして、小学館と言えばドラえもんや妖怪ウォッチです。
このドラえもんを全面的に打ち出して、子供の心を動かそうというのが「ドラゼミ」でしたが、現在は受付を終了しています。
現在はまなびwithという教材に生まれ変わっています。
参考までに、ドラゼミの受講費は下記のようなものでした。
●受講費(2018年7月のもの・現在はドラゼミは受付終了)
月払い | 半年払い | |
---|---|---|
1年生 | 3,333円 | 18,822円 |
2年生 | 3,333円 | 18,822円 |
3年生 | 3,657円 | 20,610円 |
4年生 | 4,089円 | 23,082円 |
5年生 | 4,413円 | 24,870円 |
6年生 | 4,737円 | 26,724円 |
「ドラゼミ」の特徴
小学館は世の小学生全員が知っているドラえもんをふんだんに使って通信教育に生かしています。
ドラえもん好きの子供にはとてもおすすめな教材です。
会話文を理解させるために、ドラえもんのキャラクター達を使って、漫画のワンシーンを登場させ、国語の勉強をさせるように仕向けています。
漫画を読む感覚で、国語の勉強ができてしまうわけです。
また、算数も所々にドラえもんのキャラクター達を使用して説明をしています。
もう、ドラえもんフル活用って感じです。
また、小学館らしいな~と思ったのが、作文力を育成するプログラムを考え5つの要素の力を伸ばしていくことに主眼を置いたカリキュラムになっています。
話を組み立てる(構成力)、表す(表現力)、見る(観察力)、考える(思考力)、言葉(語彙力)の5つ力を身につけるカリキュラムに力を入れていると言うのは小学館らしい取り組みです。
ただ、この「ドラゼミ」だけで中高一貫校を受験と考えているのであれば、厳しい教材だと思います。
また、小学館の弱点と言うかなんというか、「ドラゼミ」にはオプション教材というものが存在しません。
まったくないというわけではないですが、オプションは「テレビドラゼミ」と言うドラゼミのテキストに記載の全問を講師授業として動画配信してくれるサービスです。
これについては、低学年であえて動画配信がなくても困らないでしょうし、内容が難しくなってくる小学4年生になれば、「スタディサプリ」に加入した方がいいと思います。
学年 | 受講費 |
---|---|
小学1年生 | 648円 |
小学2年生 | 648円 |
小学3年生 | 864円 |
小学4年生 | 864円 |
小学5年生 | 1,080円 |
小学6年生 | 1,080円 |
価格的には上記のようになっており、小学4年生が唯一「スタディサプリ」より安い値段になっていますが、高学年になったら「スタディサプリ」のほうがいいと思います。
また、デジタルドリルというタブレットを使った反復して問題を解けるサービスが、月額500円で可能です。
と言うわけで「ドラゼミ」はオプション教材に弱いというところがあります。
なお、「ドラゼミ」は添削問題があり、月の最後に添削問題を提出するようになっています。
この添削問題を提出することにより、ポイントが貯まりドラえもんグッズをはじめとし、天体望遠鏡やコミックなどと交換できます。
また、「ドラゼミ」はここまで話してきたとおりドラえもんを前面に打ち出した教材です。
このドラえもんが小学6年生まで出てきます。これがいいかどうかは子供次第なのですが、低学年のうちは喜んで勉強をするきっかけになると思います。
スマイルゼミとドラゼミを比較してみる
最後に「スマイルゼミ標準コース」と「ドラゼミ」の毎月払いの比較を記載しておきます。
教材名 | スマイルゼミ | ドラゼミ | ||
---|---|---|---|---|
受講費 | 1年生 | 3,880円 | 1年生 | 3,333円 |
2年生 | 4,100円 | 2年生 | 3,333円 | |
3年生 | 4,700円 | 3年生 | 3,657円 | |
4年生 | 5,300円 | 4年生 | 4,089円 | |
5年生 | 6,100円 | 5年生 | 4,413円 | |
6年生 | 6,600円 | 6年生 | 4,737円 |
「ドラゼミ」の会費の安さが目立ちますね。
「ドラゼミ」の特徴の一つとして、教科書準拠ではないということです。
と言うことは、何種類もの教材を準備しなくてもいいということになります。
これはコスト的に低く抑えられる要因ですので、大きなポイントかなと思います。
ただし、教科書準拠でないメリットとして、応用力が鍛えられるということになります。
「ドラゼミ」が評判が高いのはこの教科書準拠ではなく、小学館独自のカリキュラムによって、国語力と計算力の力がつくということで定評があり人気を集めています。
また、添削指導もあり添削テストを提出することによるドラゼミ賞がもらえます。
一方、「スマイルゼミ」は教育現場のIT化に伴い、実に公立小学校の8割がジャストシステムのシステムを使用しているという実績を生かして、情報システムのノウハウと融合し独特なカリキュラムを作成しました。
「スマイルゼミ」は教科書準拠であり、基本的には教科書に沿って学習が進んでいきます。
添削指導がないのは痛いのですが、「みまもるトーク」は家族ぐるみで家庭学習を応援できるシステムとしてとてもユニークなものとなっています。
漢検を意識したり、英語が標準で学習出来たり、子供新聞が読むことが可能であったりと、他にはないユニークさがあります。
そのユニークさも単なるユニークではなく、子供の力になるものをしっかりと準備しているところが教育現場に浸透して得た情報をフルに活用しているということになるのかな~と思います。
また、全国のできる子の学習パターンを分析し、子供の学習状況と照らし合わせることで、毎日の最適な学習が選択されることから、子供の学習力を強化する仕組みとなっています。
このあたりの機能はいかにも情報分野の会社が作成した教材だなと感心します。
タブレットの良さをフルに生かした教材と、オリジナルのカリキュラムで力が付くことに定評のある教材とどちらも独自性を十分に出している教材です。
「ドラゼミ」は株式会社イードという顧客満足度をリサーチする会社から、2015年11月19日に発表したされた通信教育小学生の部の満足度では、効果のある通信教育、継続しやすい通信教育、添削の質がよい通信教育、ブランド信頼性の高い通信教育で「ドラゼミ」が部門賞を納めています。
これは実に8部門中4部門で顧客満足度が高いということになっています。
そして、総合満足度最優秀賞も「ドラゼミ」が獲得をしています。
一方「スマイルゼミ」については子供が好きな通信教育部門で部門賞を獲得しています。
どっちがいいかは、資料を取り寄せのうえ子供と一緒に検討をしてみてください。
資料請求は無料ですので、通信教育に興味がある方は是非一度、内容を確認してみてください。