街を歩いていたら、突然「エクスキューズミー」なんて外国の人から声をかけられた経験はありませんか?
例えば道を聞かれていたとして、どこへ行きたいかはわかったんだけど、そこまでの道のりをうまく説明できない。
結局、困っている人を助けてあげられなかった。
そんなときに「英語ができたらなぁ」なんて思ったりしますよね。
「いっちょ英語、勉強してみっか」
そう決断しても、英会話スクールは高いし毎週通うのは忙しくて時間が取れない、という人も多そうですよね!
そんな忙しい人にもおすすめな英語の勉強方法に「英語の聞き流し」という学習スタイルがあります。
はたして「英語の聞き流し」に効果はあるのか、英語の上達を目指す学習方法について紹介します。
英語の聞き流いで有名な「スピードラーニング」の体験談も紹介しているので、気になる人は参考にしてみてください!
こんな英語の聞き流しでは意味がない!効果がない学習方法とは?
「ただ聞き流していたら英語ができるようになるの?」
「理解できない英語をただ聞いていることに意味はあるの?」
英語の聞き流しと聞くと、そのように考える人も多そうですよね!
英語の聞き流しでは、机に向かっているだけでは身につかない「リスニング力」がつきます。
英語の聞き流しによる英語の勉強方法にはいくつか種類がありますが、中には「これでは意味がない!」という勉強法もあります。
「英語の聞き流し」で効果が期待できない勉強法についていくつか紹介していきましょう。
洋楽をただ聞き流している
洋楽が好きな人は、何度も聞いていて歌詞カードを見るなどしているうちに、歌詞を暗記してしまう人も多いですよね。
私も洋楽が好きなので、すべての歌詞を覚えて歌える曲がいくつかあります。
でも、それでは英語の学習方法にはならないんですって。
歌ってそもそも英会話のリズムとはまったく違っていますよね。
あと、曲のリズムに気持ちがいってしまって、とても英語の聞き取りの勉強にはなりません。
歌詞カードで歌詞を覚えてしまったら、さらにリスニングの効果は期待できません。
では、音楽ではなく海外のラジオニュースならどうなのか、次の記事で確認してみましょう。
BBCやCNNの海外ニュースを聞き流し
英語を勉強しているという人から「ラジオの海外ニュースを聞く」という話を耳にしたことがあります。
なんとなく海外のニュースを聞いているとリスニング力がついて聞き取れるようになるんじゃないかと思ってしまいますが、それは間違いです!
英語上級者であれば話は別です。すでに聞き取れる部分もあるかもしれませんね。
でも英語初心者が海外のニュースを聞いても「ちんぷんかんぷん」でしょう。
まったく意味がわからずただそれをただ聞いているのは、雑音を聞いているのと同じです。
英語の聞き流しをするなら、自分にあったレベルの英語を聞かなければ勉強になりません。
では、なんとなく聞き取りやすそうな海外ドラマなんかはどうなのか、次の記事で確認してみましょう。
映画や海外ドラマを聞き流している
私も海外ドラマが好きで、たくさんの海外ドラマを見てきましたが、まったく英語が上達することはありませんでした。
ドラマは日常会話なので勉強になりそうですが、本当にネイティブの人たちが普通に話す会話スピードなので、かなり速い!そしてスラングも多いです。
はっきりいって、ニュースを聞いているよりも聞き取りが難しいかも?
ネイティブの人のリアルな言葉づかいなので、初心者にはハードルが高すぎます。
また、海外ドラマや洋画の字幕の訳は省略されているので、正確な意味は自分で調べなければなりません。
ある程度英語を聞き取れる力がついたら海外ドラマでも聞き流し効果があるかもしれませんが、英語初心者が海外ドラマの聞き流しをしても英語力がつく効果はあまり期待できないでしょう。
英語聞き流しでリスニング力がつく勉強法とは?
英語聞き流し学習といっても、ただぼんやりと聞いているだけでは身につきません。
本当に身につく聞き流し学習方法を確認していきましょう。
慣れるまでは集中して聞く!
英語の聞き流しには人によって得意、不得意があります。
リスニングが得意な人にとっては、英語を聞いてもすぐに頭に入ってくるので、通勤中の聞き流しでも十分勉強になります。
でも、英語を聞いてもなかなか聞き取れない、聞き取りが苦手な人も多いはずです。
比較的リスニングが不得意だと感じる人は、まず「聞き流し」ではなく慣れるまではとにかく集中して英語を聞く必要があります。
多くの日本人は多言語に触れる機会がないので、日本語にない音は雑音に聞こえてしまうとされています。
特に英語のリスニングが不得意な人は、英語の独特の発音、リズムに慣れるまで集中して聞くようにしましょう。
自分のレベルにあった文章を聞き流す
さきほど、海外のニュースを英語初心者が聞き流しをしても意味がないという話をしました。
初心者はまずは自分が知っている単語が多い文章で聞き流しの練習をすると効果的です。
知っている単語がでてくると、なんとなく意味が分かることもありますよね。
逆に、聞いたことがない単語が続く文章を聞いても、まったく理解できないので続けて勉強する意欲もなくなってしまいます。
まずは簡単な単語を使った会話を聞いてある程度聞き取りに慣れてきたら、難易度を上げた文章の聞き取りにチャレンジしていきましょう。
シャドーイングをしよう
耳が慣れてきたら、聞いた英語を復唱するとより効果が期待できます。
音声を聞いてすぐ復唱することをシャドーイングといいます。
英語で聞いたことをすぐに影(shadow)のように追いかけて発音するため、シャドーイングと呼ばれています。
シャドーイングを行うと音読よりもより発音や英語のリズム、イントネーションなどを身につけやすくなります。
「聞くだけじゃないの!?」と思った人もいるかもしれませんが、英語を本当に聞き取れるようになりたい、話せるようになりたいという人はぜひ試してみてください。
また、口を動かすことや声を出すことで気分転換にもなりますのでおすすめの方法です。
聞き流しを毎日続けること
「英語は1日にしてならず」ではないですが、1週間に1回英語を聞き流すという程度では、とても英語は身につきません。
英語の聞き流しでリスニング力をつけるなら、5分でも10分でも毎日継続して聞き流しをすることが大切です。
また、1カ月や2カ月継続した程度でも英語は身につきません。
英語の聞き流しはとにかく毎日、長期間継続することが大切です。
子供のうちは英語の聞き流し学習に最適?
子供の英語の聞き流し教材は早いものだと乳児期から始めるプログラムもあります。
ではなぜ幼いうちから始めると効果的なのかと思う人もいるでしょう。
乳児期の子供は、聞き取ることができる周波数が大人より数倍多く、たくさんの英語の「音」を聞き分ける能力が備わっているとされています。
ただし、普段話している言葉は日本語で、幼稚園や小学校へ行っても日本語という環境では、なかなか聞き流しだけでは英語は身につきません。
子供に英語を教えるなら聞き流しだけではなく、親が積極的にかかわって英語を教えること、また英会話教室などでネイティブの先生と会話をする機会を作ることなどが必要かもしれません。
英語の聞き流しは教材選びがポイント!
英語の聞き流し学習をするにあたって、大切なのは教材選びです。
しっかり勉強したい人、気軽に始めてみたい人、それぞれにあった教材を選ぶことが重要です。
本格的に英語を自宅で勉強したいという人には「スピードラーニング」という教材が有名です。ただし、値段が高価だというデメリットがあります。
無料で手軽に学習したい人には、スマホのアプリやラジオ番組などがおすすめです。
しかし無料で手軽にできる分、自分でプラスして勉強をしなければ学習効果は得られにくいかもしれません。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分がどのような教材なら長続きするのか見極める必要があるでしょう。
では、「英語聞き流し」で有名な「スピードラーニング」とはどういう教材なのか、次の記事で紹介していきましょう。
英語聞き流しで有名な「スピードラーニング」はどうなの?
テレビコマーシャルでの宣伝効果もあって、「英語聞き流し」といえば「スピードラーニング」が浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
スピードラーニング、実は私も試聴用CDを試してみたことがあります!
日常会話を教材にしていますが、「英語」のあとに「日本語訳」が流れるという繰り返しです。
英会話は1センテンスごとに日本語訳が流れるので「早すぎてとてもついていけない!」ということはなく、1つの文章を落ち着いて理解することができます。
スピードラーニングはおすすめなのか?実際に体験してみた感想
スピードラーニングを「気になったGP」編集部で実際に聞いた感想は下記のような感じです。
- 初心者から中級者向けの教材
- 1つの文章が比較的短い
- 英語のスピードは速すぎず遅すぎず
- 何度も聞いているとだんだん単語が聞き取れる
スピードラーニングは、上級者向けではない!と思います。
というのも、会話のスピードが上級者には遅すぎるのではないかと感じました。
ただ、気になったGP編集部の中でも「すごくゆっくりで聞きとりやすい」「簡単な文章だから分かりやすい」という意見がある一方で「あまり聞き取れなかった」「スピードが速すぎる」という意見もありました。
これは、個人の英語レベルだけではなく、そもそも「リスニング」が得意な人と不得意な人がいるということが関係してくると思われます。
普段から海外ドラマや映画を日本語吹き替えではなく字幕で見ていると、英語が聞き取りできなくても知らない間に「リスニング力」がついているのかもしれないですね。
逆に、海外ドラマも映画も日本語吹き替えでしか見たことがない人は、英語の発音に触れる機会がなく「英語を聞き取る」力が不足してしまう可能性があります。
でも、そんな人にこそ「スピードラーニング」はおすすめだとも言えます。
何度も聞いているうちに最初は苦手でも、英語のリズムと発音に慣れてくるはずです。
「中学英語しかしていないけれど、改めて勉強してみたい」
「英語の文章は読めるけれど、リスニング力がまったくない!」
そんな人は、一度スピードラーニングの「初回限定無料お試しCD」で体験してみるといいかもしれないですね。
スピードラーニングについては、別記事で私の体験談を書いているので参考にしてみてください。
アプリを使った学習なら場所を選ばず学習できる!
スマホのアプリで英語の聞き流しを学習する1番のメリットは、どこでも利用できるということではないでしょうか。
有料のものもありますが、多くのアプリは無料でダウンロードすることができます。ゲーム感覚でできるものもあり、楽しみながら学習することができます。
聞き流し学習に役立てられるアプリをいくつか紹介します。
TOEIC presents English Upgrader
TOEICの運営団体が提供しているアプリが「English Upgrader」です。
ビジネスや日常で使われるさまざまなシチュエーションの英会話スキットにもとづいて、フレーズの解説や理解度チェッククイズ、フレーズ集などで構成されているアプリです。
豊富な内容にかかわらず無料で利用できるのもうれしいポイントです。
NHK World TV
NHKのニュースを英語バージョンで見ることができるアプリです。日本の伝統や時事に関したニュースも配信されているため、内容を理解しやすくなっています。
ただし、英語圏の人向けのアプリのため、中級から上級者向けとなっています。
スタディサプリEnglish
「スタディサプリEnglish」とは、リクルート社がサービス提供しているオンライン英語学習サービスです。
パソコンだけでなくアプリでも利用できることが売りで、Appストアの売り上げランキング1位になったこともあるんだとか!
「英語聞き流し」専門の教材ではありませんが、基本的な英会話からTOEICの勉強法まで、幅広く利用できるのが魅力的な教材です。
スタディサプリEnglishは有料アプリですが、月額2,178円(税込)で本格的な英語の勉強ができます。
近頃では私学の高校などでも授業に取り入れているほど、英語力がつくことで定評があるようです!
スタディサプリEnglishは「日常英会話コース」と「TOEIC対策コース」の2種類から選択できます。
日常的な英会話のリスニング力をつけたいなら「日常英会話コース」、本格的にTOEICで高得点を取りたいということなら「TOEIC対策コース」がオススメ!
いきなり月額を払うのは心配、という人には「7日間無料体験」も用意されているので、一度試してみてはいかがでしょうか。
ただし、無料体験を利用するにはリクルート会員への登録が必要で、クレジットカードの登録をしなければならないため注意が必要です。
ラジオの英会話講座なら無料で聞き流し学習ができる!
映像がないラジオはリスニングに集中できるため、英語聞き流しの勉強効果が期待できます。
特に昔から放送されている「NHKラジオ英会話講座」では基礎からビジネス英語まで幅広く放送されています。
聞き流しが目的であれば、テキストを用意する必要もありません。
インターネット上ではある程度の期間配信されていますので、聞き逃してしまっても安心です。
◆NHKゴガク https://www2.nhk.or.jp/gogaku/
YouTubeで英語耳?聞き流しリスニング
YouTubeでも英語の聞き流し学習をすることができるのを知っている人は少ないかもしれません。
YouTubeは面白動画やかわいいペット動画などが人気ですが、たくさんの学習動画もアップされています。
学習方法の解説やトレーニング動画もあるのでおすすめです。
動画を見ながら英語の聞き流しができるので内容も理解しやすくなっていますし、再生する場所が選べて速度を調整することができる操作性が魅力です。
中には有料の英会話教材のようなレベルの物もあるので、一度探してみてください!
英語聞き流しでよくある質問とは?
英語の聞き流しと聞くと、勉強方法に疑問点も多いのではないでしょうか。
英語聞き流しの勉強法などでよくある質問を紹介しておきましょう。
Q. 赤ちゃんに英語聞き流しをしたら効果あるの?
英語の聞き流し勉強法は、赤ちゃんには意味がないと思われます。
赤ちゃんがそのまま英語だけ触れていくならいいのですが、結局両親は日本語で話しかけるし、歌は日本語、テレビも日本語では、英語を聞いているだけで話せるようにはならないでしょうね。
Q. TOEICの勉強に英語聞き流しは役に立つの?
TOEICにはリスニングの問題もあるので、リスニング力をつけるという意味では「英語聞き流し」が役に立つかもしれません。
でもTOEICのリスニング問題はかなりの高レベルです。
かなり難易度の高いリスニング教材を使わないとTOEICのリスニング問題には対応できない可能性があります。
なので、TOEICのリスニング問題に対応するためには基本的には専用の教材を使い、補助的にスピードラーニングやラジオ講座などで「英語の聞き流し」を毎日しておくと効果的かもしれませんね。
Q. 英語の聞き流しは寝ていても効果あるの?
英語の聞き流しは、本当に聞き流しをしていてもあまり意味はありません。
それなりに集中して聞く必要があるので、寝ながら聞いてもまったく意味がないでしょう。
寝てしまってはだめですが、リラックスして寝転んで聞くなら効果はあるかもしれません。
まとめ
英語の聞き流しは、英会話の学習方法の一つです。
英会話学習はすぐに効果がでるものではありません。
すべての学習方法は、継続が大切です。
聞き流し学習も聞き取れないからとすぐに諦めず、しばらく続けてみてください。
また、机に向かってテキストとにらめっこする学習方法ではないので、英語が苦手と思う人もチャレンジしてみてはいかがでしょうか。